岩本side
その後 俺の家まで車に乗せて送っていく。
そうマネージャーだけに伝え、車にふわふわになっているふっかを乗せる。
俺の家まで約30分、その間ふっかは虚な目でずっと
「うぅ…死にたいのぉ、ふっかぁ死にたいんだぁんんん…ひかぁ、えっちしたいいい」
と俺の運転する腕を揺らすものだから一旦駐車場に停め、
荷物用に入れといたガムテープをとりあえず腕と足にはっつけて後部座席にねっころがした。
俺が誘拐犯みたいになるやん
「ひかぁ、やーぁ!ひかあ!」
それでもうるさいのでキスをしてみる
「ひかぁ…!んー!もっと!」
もう家に向かいたいんだけど
「ふっかぁ、どうしたらおしゃべりしーして、落ち着けるかな?」
赤ちゃんを宥めるように聞いてみる
「んぇ!気絶しゅるまでえっちして!」
マジかよ
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「ん゛〜ッ♡」
駐車場の迷惑になるのでふっかの口にはガムテープを貼り付けておく。
一応アイドルの車なので外からは見えないようになっている。
あ?セックスしてんのかって?
してねーよ
こんなでかい2人ができるようなスペースねえから
体の下にバスタオルを敷いて、一旦何度か手で抜いてあげて、今はローター突っ込んだらこうなった。
酸欠にならんか心配だけど多少気絶してもらえたら楽だなとは思う
「よし、出発しますかぁ」
「ん゛ぐぅ♡んんん‼︎♡」
「はいはい、行くよー」
ハンドルを握り、アクセルを踏んでいく
【10m先、左です】
ガッコンと揺れるたび後ろから んぐ って声が聞こえるけど
聞こえてんなら息できてんだろうしそのまま進んでいく
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
「ほらーふっかついたよー」
唾液で剥がれやすくなっているガムテープをぺろっと剥がす。
「ぁ…ひぁ…ぁ…もぉなか…しにゅ…ぁ」
…このまんま運ぶか
ひょいっと肩に担ぎ玄関に靴をほっぽってベッドに寝かせる。
ガムテープをペリペリ剥がして中のものも抜いておく。
いまだにビクビク痙攣しながら静かに喘いでいるので放置してスケジュールの確認をするため
俺はリビングに向かった。
深澤side
きもちぃ…きもちいことしか考えらんねえ
あ、ひか照、行かないで。ぎゅってして…さびしいよ…
でも俺らセフレだもんな
「しにたぃ…」
歩いていく照の姿が滲んで見える。
そのままぼんやりと意識が薄れていった
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渡辺side
次の日深澤はふつーに来た。
まあ俺も色々はされたけど涼太のケアが幸せ過ぎたのでゆるす
てか俺の分も怒ってて逆に冷めたw
「おはよぉ、翔太。昨日はごめんね?」
なんだか何に誤ってるかピンと来てないようだ。まあいいよ、俺優しいから
「おお、まあ気にすんな」
「ありがと」
まあいつもと違うところがあると言えば
深澤がずーーーーっと照にくっついてるってことだ
「ひかぁ、俺謝れたよ?偉い?」
「おー偉いな。ちょっとスタッフに…」
「え、ひかが行くなら俺もいく…っ」
「そうか?じゃあ行こうか」
「うん!」
まるで親について行く子鴨みたいだ
その後もメンバーがいる中
「ううぅ…切りたいい」
「にゃ?ふっか何切りたいのー?俺ハサミあるよん」
と佐久間がハサミを出すと
「はぁ♡!それぇかーしーt「ふっか」
深澤の胸ぐらを掴んで照が思いっきりキスをする
「ギニャッ?!?!」
佐久間変な声出ちゃってんじゃん
「佐久間君大丈夫?!」
ラウール来たし…w
「佐久間、ふっかに刃物渡さないで。ふっかこっちいな」
「ん!おれひかといるぅ…」
とか
「開かないぃ…うぅ…」
「ふっかさん、俺開けましょうか?」
目黒が深澤が開けようとしている風邪薬の瓶を開けようとしたら
「目黒、それ手伝わないで。」
「え、なんでっすか?」
「開かないようにしてあんの」
目黒は不思議そうに康二の元へ戻っていき
「開かないしいいやぁ…ひかー!」
「なぁに?」
って
明らかに深澤の自傷行為を辞めさせている
そんなことは周りも気づいてるんだけど、このまま深澤が赤ちゃんみたいになったら
キツイなーなんてみんな考えているんだろうな。
ちな俺も。
岩本side
まあ正直みんなは気づかないけど症状は良くなってる
ダンス練もしっかりできてるし、多少人との会話もマシになった
ただ自傷を辞めないのでそこは検討中…
ふっかのこーゆー自傷が康二にとっては、ってことだったのかな
目黒みたいに付き合えたらな、なんて
俺のツナギを抱きしめながら楽屋で眠る彼を見つめる。
依存でもいいから、俺のこと好きになって?ふっか
はぁ、とため息を溢せば隣に阿部が座ってきた
「お疲れみたいだね?」
「まーな、うまくいかねぇーって笑」
「ふっかはあれが普通だと思ってるから…四年前の普通に戻るのはむずいと思うんだよね」
「…四年前?なんかあったか?」
「…照には話さないでって言われてた。ごめんね
ふっかのアレはそこから始まったんだ」
コメント
2件
続き、ありがとうございます🙇 どんなことがあっても、想い人の瞳に自分が映れること、それだけで幸せ。 かなしくてせつないけど、続きが待ち遠しい…😢