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なんかできたはなし 「きこえません。」二話

「おはよ~」

いつも通り教室へはいる。咲良(さら)ちゃんの方をみると、お母さんがいるからかみんな仲良く接している。もちろん、学年全体に噂が広がっている途中なのでほぼほぼのひとが知っている。

私はみんなに心配されてる。大丈夫だよって。いつもより愛されてる気がする。もっと、もっと愛されたい…

キーンコーンカーンコーン

今日は一時間目:美術。かいたりするだからお母さんは違う部屋で仕事しているらしい。だから誰も咲良ちゃんに話しかけない。今日のお題は、隣の人。私の隣は、、咲良ちゃん。咲良ちゃんはとても怖がっている。私は笑顔で返す。

相手の写真を撮って、それをかく。咲良ちゃんは絵がうまかった。そっくりだったけど、私は全然うまくかけなかった。またいらついた。だからわざと手を洗いにいくふりをしてバケツに落とした。もちろん、水入りだ。絵の具の筆を洗うところ。色とりどりになって、よかったね(笑)っておもった。

咲良ちゃんは

『大丈夫』

ってしてくれた。演技でごめんって謝ってたら、もう許してもらえたのかと思ったのかな?ウケるwわたしはかき直しをしなかった。この相手の絵をかくっていうのは廊下にかざらないから、別にバレないでしょ。

本当にアイツがきらい。憎い。まだそんな気持ちが残っているから、今日もやるんだ。普段の行いが悪いから、私にいじめられるんだよ。私は悪くない。絶対に…


今日の放課後、ある友達と、咲良ちゃんと一緒に帰った。ある友達は、いじめを一緒にしてくれるという友達。咲良ちゃんは許してもらってると思ってるから、たくさん話しかけてくる。全部全部、頑張って言葉を返した。すると完全に仲良くしようとしてくる。その態度にムカついた。

だから今いじめようとおもい、私は人気(ひとけ)の少ない公園の近くへ行き、「少し”遊ぼう”」と言って公園へ入った。

そしてその中のもっと人気の少ないところへいって、友達と一緒にアイツを殴ったり蹴ったり悪口言ったりした。アイツはしゃべれないから

「助けを呼びたくても呼べないね(笑)」

と、ノートにかいてみせた。すると体がふるえるほど怖がっている。なんだか楽しくなってきた。だから残り一発、殴ろうと思った。そのとき、咲良ちゃんのお母さんがきた。


お母さんにおこられた。あのあと、1~2日くらいたって咲良ちゃんのお母さんが学校へ連絡し、学校から私のお母さんへ連絡がはいったそうだ。

昨日は学校のみんなが私の噂して、みんなが咲良ちゃんのこと心配してた。大丈夫だよって。前までは私がこうだったのに…

あのあと、私はどれだけ学校を休んだだろう。そしてやっと学校へいこうとおもって家を出たんだ。私の家から学校までは遠く、徒歩30分ほどかかる。その間に車がよく通る道路がある。

そこまでいって、少し悩んだ。このまま学校へ行ったら、のけ者にされて、次は私がいじめられるんじゃないかって…そしたら、いつのまにか道路の真ん中まで進んでて、そこまでは覚えてる。そして次目をさましたとき、

何も音が聞こえなくなった。


ここはどこだろう。白い部屋。白いカーテン。白い布団。病院か。そんなこと考えていたら、近くでお母さんが泣いているのに気づいた。どうしたの?ってきくと、お母さんはこう言った。

「あんたは車にはねられるとき、耳に直撃して耳が聞こえなくなっていたんだよ!!」

思わず声がでた。でも、最初に思ったのは、いじめていた咲良ちゃんと同じってこと。あの一緒にいじめていた友達は、私にやれって言われた。脅されたって嘘ついて逃げた。だから、もしかしたら次は私が…そう思うと背中がぞっとした。

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