〔 ◨◨ side 〕
「 誰か…….!! 」
花菜 「 もう大丈夫!ほら、この浮き輪に乗って 」
その子の足にいた幽霊は私をみると、標的を変えたかのように笑って私の足を掴んできた。
花奈 「 うわ! 」
気持ち悪い幽霊は、笑顔でどんどん下に沈めていく。
上の方を見ると、大人達があの子を助けているのがわかる。
花奈 ( あの子は助かりそう、 )
呪霊 「 ケヒッ 」
笑い方キモイな、此奴。
これ、どういう生き物??幽霊にしては人間の原型留めてなくない??
呪霊 「 タ 、 タスケ ……. テ 。 」
花奈 ( こっちのセリフだよ。 )
息が出来なくなっていき、たちまち意識が朦朧とする。
あ、これ溺死ってやつ?
死因これだけはやだって思ってたのになぁ、
五条 「 まぁせいぜい溺れないように頑張れよ 」
最後に彼奴思い出すとか、まじないわぁ。
あぁ、苦しい。早く息吸いたい。
このまま死ぬとか、まじでないわ。
助けようとしたくせに、ダサいな。私、
花奈 「 ゲホ、 」
遂に全ての酸素を出し切ってしまい、自然と目が閉じる。
あぁこれまじで死ぬパターンかな。
まぁ、でもいいかな。もういろいろと疲れたし。
それに人間はいつか死ぬ。
それが今日っていう運命だったと思えば….。
別に死ぬのが嫌なわけじゃない。けど誰か。
嘲笑ってでもいいから、この苦しみから解放させて。
ドォン!!
水の中とは信じられないくらいの爆発音が近くで鳴り響く。
それと同時に誰かに抱きしめられるような感覚。
花奈 ( だ…….れ….? )
水の中でもあるのか、気絶する寸前だったからか、ボヤけていてよく見えなかった。
でも、一瞬だけ見えたのは白い髪の毛。
水圧で重かった体が軽くなった気がした。
コメント
2件
♡100押して置いたぜ☆
うわぁー早く見たいぃー 頑張って‼️(プレッシャーになってないよね?)