意地悪だけど好き

自分は、いじめられて喜ぶ体質らしいと深澤は他人事のように思う。阿部は、見かけや、ファンの思うより、ずっと意地悪だ。

それでも、嫌いになれない。大好きな人。

阿部は、高学歴だし、優しい顔立ちをしているし、深澤には出来ない車の運転も出来るし。何で彼女が出来なかったか、あの性格によると思う。

深澤ーなぁ、ナベ。

渡辺ーん？

深澤ー阿部は俺でいいのかな？

渡辺ーはぁ？

深澤ー相性はいいと思うんだけど、それを抜きにして考えたら、阿部は俺のどこがいいんだろ？

渡辺ー知るか。

深澤ーナベはめめのどこが好き？

渡辺ー知らん知らん！

深澤ーあっ、めめ。めめはナベのどこが好き？

目黒ーちゃんと答えた方が良いやつ？

深澤ーん。

目黒ー可愛くて、でもやっぱり大人で、自分を分かってて、俺を好きなところ。

渡辺ー最後は余計だ。

目黒ーどうしたの？

深澤ー阿部は、俺のどこが好きなんだろうって。

目黒ー優しいところ、MCが上手いところ、グループを土台になって支えているところ、阿部ちゃんを好きなところ。

渡辺ーん、言えてる。

深澤ー阿部はホントにそう思ってるかな？

目黒ー俺が阿部ちゃんから聞いたから間違いない。

渡辺ー来たぞ。

阿部ーまた、甘々のところにいた。

目黒ー阿部ちゃんから見たら、俺たち、甘々？

阿部ー砂糖菓子みたい。

渡辺ー深澤を連れに来たんだろ？

阿部ー一緒に練習して、一緒に帰って、一緒にいるんだ。

渡辺ーお前も砂糖菓子じゃね〜か。

阿部ーふふふ。

深澤は、今、ドラマを撮っているから、泊まらない。だから、せめて晩ご飯は一緒に食べようと阿部が言うのだ。

阿部ー今日はね、ケーキもあるんだ。

深澤ー何の日？

阿部ー当ててみて。

深澤ーえっと、2人とも、誕生日じゃないし、入所記念日でもないし、ん〜なんだ？

阿部ーあのね、辰哉が俺を好きになって、俺が一緒にいようって言った日から半年経った。

深澤ー半年記念日？

阿部ー俺、そんなに続いたことないから、嬉しくてケーキ買っちゃった。

深澤ー亮平がいじめっ子だから、続かないんじゃないか？

阿部ーやっと、出会えたんだよ、辰哉に、だから、ケーキね。

深澤ー素直に喜んでいいか微妙だな。

2人は食事して、阿部の買ってきたケーキを食べる。ホントに嬉しそうだ。深澤は、何だかドキドキする。

阿部ー辰哉、シャワー浴びてくる？

深澤ー・・早くない？

阿部ーなんか嬉しいからさ、たっぷり愛してあげる。

深澤ーいじめてやる、だろ？

阿部ーそれが好きなんだからいいじゃん。

深澤ーシャワー行ってきまーす。

阿部ーふふふ。

交代で、阿部が入り、深澤はベッドに寝転がり目を閉じている。

阿部が入ってきて深澤にキスをする。深澤の両手を頭上で一括りにした。もちろん痕がつかないようタオルで。

深澤ー亮平！

阿部ーあんまり、暴れると痕がつくから。

深澤ーお、お手柔らかに。

阿部ーあっちも、こっちも、舐めて齧ってあげる。

そう言われて、深澤の物が僅かに反応する。

見えるところは舐めて、服で隠れるところは齧って、赤い花が咲く。

ジンと痺れているけど、深澤の物はますます、勃ち上がる。

深澤ーはぁ・・触って？

阿部ーい・・や。

深澤ー亮平！ムズムズする。

阿部ーもっと我慢出来るだろ、お腹や足も齧ってあげる。

吸い付き齧られジンとする。

あっちもこっちも、深澤はもどかしく、腰を振る。

深澤ー亮平、舐めて？可愛がって？

阿部ーふふふ、いいよ。

深澤の物を持ち、深く口にする。浅く深く舐め回し吸い上げる。

深澤ーはぁ・・いい・・気持ち・・いい・・。

阿部ー後ろ、ほぐしていくよ。

深澤ーあぁ・・イキそうだったのに！

阿部ーギンギンになってる。

深澤ー出したい。亮平！

阿部ーだめ、挿れるよ？

深澤ーあぁ・・亮平・・。

阿部ー辰哉、この辺り、気持ちいい？

深澤ーあっ、ズクッとする。

阿部ーこれ、たまんないらしいよ？

深澤ーはぁ・・あぁ・・いい・・いい・・亮平・・たまんない。

阿部ー気持ちいい？

深澤ーんっ・・いい・・あっ・・抜かないで・・。

阿部ーほら、腰振って？

深澤ー動いて、亮平！

阿部ー我慢出来ないだろ？動いてみなよ。

深澤ーはぁはぁ・・これ・・凄い・・いい・・。

阿部が動いてくれないから、深澤は、気持ちいいところに当たるよう腰を振る。時々、意地悪して、阿部が抜けそうになる。

たまらず足を阿部の腰に回している。

深澤ーイキそう・・亮平・・動いて！

阿部ーイケないの？頑張れ。

深澤ー亮平！突いて・・イかせて！

阿部ーまだだめ。

深澤ーはぁはぁ・・いたたた・・足攣った・・亮平・・助けて・・。

阿部ーいくよ？

阿部は、深澤の腰を持ち突き上げる。いいところに当たる。イキそうになると阿部は動きを止める。

何度も繰り返している。

深澤ー亮平！・・イきたい。

阿部ー頑張ったね。一緒にイこう。

深澤ーはぁはぁ・・いい・・あっ・・イク・・イク・・はぁはぁ・・はぁ・・んっんっ・・。

阿部ー辰哉！

汗だくで抱き合う。

阿部が深澤の両手のタオルを取りながら、キスしてくる。

阿部に抱きついてキスに応える。

深澤ー凄い半年記念日だった。1年ならどうなんの？

阿部ーどうしようか？

深澤ーもっといじめて？

阿部ー辰哉、最高！

深澤ーんなわけ、あるか！もっと優しくして！

阿部ー物足りないよ、きっと。

深澤ー亮平、とことん意地悪するの、好きだから？

阿部ーん、大好きな人ほど意地悪したい。

深澤ー腰に響かないようやってくれよ？

阿部ーマッサージしてあげるから。

深澤ーお願いしまーす。

深澤は、渡辺に気持ちいいところがあったと報告した。

前立腺だと教えられた。「堪んないな」って言うと、「せいぜい可愛がってもらえ」と言われた。