あたしは元からだれにも愛されることも無く、この世界に生まれた
生まれてからは、褒められることも無く
色々と頼られた
「聖七これやっといてー」
「あとこれも」
次々と頼られた
数日経った時、そこから、「頼られる」
じゃなくて、「利用されてる」ことに
気づいた
でも、あたし、心の中のセナに猫を
被せた
必死に笑って
思ってもない愛想や愛嬌に身を任せて
でも、もう、ダメかもな…
1人でも、
あたしを愛してくれる人がいたら
あたしは幸せなのに
あたしを愛してくれないんだったら
もういい。
聖七「ねえ、キミはあたしを愛してくれる?」
A男「は?お前を愛す?無理に決まってんだろ笑笑笑笑」
聖七「そっか。んじゃいいや。」
A男「何言って…ッ!!」
全部全部っ
もういらない
次の日
今日はずうっとあたしを虐めていた人を
潰す
虐めてた割には呆気なかった
何があたしのこと気に食わなかっただ
ばーか。
乾「…お前喧嘩強えんだな」
誰かが話しかけてきた
聖七「えっ、強い?」
乾「でも殺ってた相手が弱いってのもあるけど」
聖七「そっか、ありがと」
乾「どうだ。俺と殺ってみるのは。」
聖七「えっ、大丈夫?」
乾「あ?舐めてんのか。」
聖七「いやそうじゃなくて、今会ったばかりだから…」
乾「遠慮なんて要らねえし俺もしねえよ。」
聖七「分かった。じゃあ、セナが勝ったら、一つだけお願い、してもいい?」
乾「嗚呼。その代わり、本気でな」
聖七「うん。遠慮する気ない」
確かにこの人は強かった
でもあたしが勝った
乾「…強えな」
聖七「ありがと。」
乾「…で」
聖七「あたしを…愛して欲しい。」
乾「…は?」
聖七「あたしね、生まれてから愛された事無いの。親にも、友達にも、だーれにもね。」
乾「…分かった。」
聖七「えっ…ホント?えっと、まず名前は?」
乾「…乾…青宗…」
聖七「せいしゅー、か。うん。いい名前。あたしは百目鬼聖七。よろしくね せいしゅー♡」