至近距離で囁いて、もう一度唇を重ねる。
今度は何度も吸う。
阿部ちゃんはまだ訳がわからない様子のまま俺の身体を押して抵抗してきたけど、その手もとって壁に押し付けた。
今だけは俺のもの。
離したくなかったけど、ふっかさんと佐久間くんが駆けつけて引き離された。
俺たちを探していたスタッフさんが見て『ラウールさんが酔って阿部さんに絡んでる』とふっかさんに声をかけたらしい。
撮影に支障出るほど飲むな、落ち着けと水を渡されて叱られた。
🩷「阿部ちゃん大丈夫?」
💚「うん平気、ラウールも疲れてたんだよ。だから大丈夫」
俺が酔ってやらかした事になっているのを察した阿部ちゃんは、話を合わせてその場を収めた。
撮影が終わり、帰宅するとめめから連絡があった。
阿部ちゃんが来る予定だったけど来れなくなった、ご飯あるから来ない?と言われたけど、今日はゴメンねと軽く断った。
🖤「なんか阿部ちゃん体調悪いって言ってて。今日一緒だったろ、様子どうだった?」
🤍「そうなの?撮影中は別に普通だったよ」
🖤「そう。わかった、ありがとう。またな」
🤍「うん、また誘ってね」
ベッドに転がり、阿部ちゃんめめに会わなかったんだ、と考える。
あのキスを酔ってたから仕方ないよね、と強引になかった事にして、いつも通り振る舞う事だってできたはずなのに。
🤍(阿部ちゃん、俺の気持ちをちゃんと受け止めてくれたんだ)
そう思ったら急に気持ちが昂って、マンガみたいにベッドを転げ回った。
唇の感触を何度も何度も思い出し、その日はなかなか眠れなかった。
コメント
4件
やばい!面白くなってきた…笑
らう、可愛いなあ🤍