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🌟「あぁ、寧々じゃないか」
小さい頃に比べ身長がぐんと伸びている。髪も長く、あの頃よりも成長していることが1目でわかった。
🤖「えっと…」
🎈「寧々…なのかい?」
🤖「…!!、その声は類なの!?」
良かった。覚えてくれていた。
🌟「むむむ、知り合いなのか!?」
🤖「いや、昔からの幼馴染…かな」
🎈「久しぶりだね」
🤖「久しぶり…って類、転校してきてどうしたの。前の学校楽しいって言ってたのに」
…っ、。これが幼馴染の勘というのか。
寧々とは昔からの仲だった。高校生になるまでは家も隣だったし、親も仲がいいことから良く遊んでいた。僕が2つ上なのもあって、可愛い妹ができた、まさにそんな感じ。
だから、彼女にはSub性の発散に手伝ってもらっていた。悪いとは思っている。分かっていたのだが、どうも僕のダイナミクスが安定しないことからの提案だった。快く受けてくれたし、寧々は稀にあるSwitchだ。簡単なCommandだったが僕からしてみれば、それだけでも嬉しかった。
でもそんなことですら今できていない。そんな姿を目の当たりにすればこの後のことは大体予想ができる。
🤖「前の高校で…なにかあったの、?」
🎈「…..」
仲が良かったからこその鋭い質問。流石に彼女には1本とられた。だが、こちらも答えるわけにはいかない。あの頃とはもう違う。
🎈「…やだなぁ、久しぶりにあってそんな怖い顔されたら困ってしまうよ。」
🤖「ノリとか笑いとかの話じゃないんだけど。連絡もほとんどくれなかったし。」
🎈「仕方ないだろう?、忙しかったし。」
🤖「…..」
🌟「ま、まぁまぁ、もういいだろ寧々」
やっぱり、昔から変わってない。この場に天馬くんがいてくれて助かった。
🤖「はぁ、良かったわね。こんな馬鹿がいてくれて。」
🌟「な”!?、馬鹿とはなんだ!!」
🤖「そのままだけど」
ふふふ、楽しそうじゃないか。あんな人見知りな寧々がここまで成長してる。…みんな成長してるのに、な。僕だけ置いてかれた気分だ。
🌟「それより、寧々!!、神代先輩と仲が良いなら言ってくれればいいだろ!!」
🤖「え、いやまさか転校してきたなんて知らなかったし。むしろそんなこと気になる?」
🌟「気になる!!!!、先輩だと言うのにタメだし名前呼び…負けた気分だ(小声)」
🤖「えぇ、そこ?」
🌟「そこだ!!!!」
🎈「ふふふふ、」
思わず笑ってしまう。何か一つのコントを見てるみたいだ。
🤖「ちょっと、笑うところないでしょ」
🎈「いやいや、面白いなって笑笑笑笑」
🌟「な、神代先輩!、真面目に聞いてくださいよ!」
🤖「敬語なのかわいそぉ〜」
🌟「ぐぬぬ」
何年ぶりだろう。こんな笑ったの。
🎈「あはは笑笑、ははは笑笑」
🤖「もう、どうにかしてよ司」
🌟「オレに頼まれても!?」
これが「普通」なのかな
🌟「はぁぁ、結局一緒に帰ることになるのか…」
🤖「道聞いたところ類の家また隣だったし、一緒に帰った方が良いと思ったから。」
🎈「いいじゃないか、楽しいし」
🤖「ほんとご機嫌ね」
🎈「そうかな♪」
転校初日は色々あったけど楽しかったな。この学校ならやっていけそうかも。なーんてね。
🤖「ねぇ、類はもうショーはやらないの? 」
🌟「むむむむ!!!、ショーだと!?!?」
🤖「うるさい」
🎈「んー、機械作りは趣味でやってるよ。まぁ色々あってショーはやめちゃったな。」
🤖「色々ねぇ」
🎈「演出するのは好きだし、適当に一人でやってはいるけど…」
“やめなよ、気持ち悪い”
“だれがすんのそんなこと”
“馬鹿馬鹿しい”
🎈「…..もうやらないって決めたから」
ショーなんて懲り懲りだ。そんな言葉が出てくること自体不快でしかない。
🤖「そ、ならいいけど」
🌟「やめてしまったんですか…」
🎈「あ、あぁ。」
明らかにしゅんってしてるな。うぅ、何故か不思議と罪悪感が湧いてくる。
🤖「あ、司の特技」
🌟「特技では無い!!!」
🤖「そうやって媚び売れば大体みんな罪悪感にかられるもんね」
🌟「そ、そうなのか??」
あんなことしたくない。でも…
“すごいね!”
“るい〜、わたしのうた輝いて見えるよ”
“またみたいなぁ”
誰かが笑顔になれるなら。許されるのなら。
🎈「…少しやってみたいかも(小声)」
🌟「ほんとですか!?!?」
🎈「あ、え!?」
やば、声に出てた?
🌟「先輩が関わってくれるなんて百人力です!あ、練習日送りますね〜!」
🎈「いや、ちが…」
🌟「嬉しいなぁぁ」
な、なんでそんなに目が輝いて…
🎈「ね、寧々!!どうにかしてくれ!!」
🤖「まー、いんじゃなーい(棒読み)」
🎈「寧々!!!」
🤖「人足りなかったもんねー(棒読み)」
🌟「そうだろう!」
だ、ダメだ。味方は僕一人なのか、。
🎈「僕、放課後病院行かなきゃだし…」
🌟「えぇ!?」
🤖「あ、嘘ついた」
🎈「寧々!!(小声)」
嘘では無いけど毎日行くわけでもない。天馬くんには悪いけどショーの話は…
🌟「一緒にしてくれないんですか…(泣)」
🎈「う”ぅ”ぅ”」
🌟「ボク、みんなを笑顔にしたくて」
🤖「うわ、」
🌟「そのためには力が必要なんです……(泣)でも先輩がどうしてもどぉしてもショーができないって言うんならぁ…(泣)」
なんだこの罪悪感は!!いまさっきとは比べ物にならないほどの攻撃。
🌟「どぉしてもどぉしても…」
🎈「わ、わかったから。」
🌟「えぇ!?✨️」
🎈「す、少しだけだよ。病院あるのはほんとだし。」
🤖「あーあ、負けちゃった」
🎈「もとあと言えば寧々が!!」
🌟「やはりすごいな!えむの勧誘方法は!」
はぁ、大変なことに巻き込まれちゃったな。だけど、少し楽しみかも。