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第9話 勇気を出した日
次のイベントの日。
会場には以前少しだけ話したMAちゃんの姿があった。
前回のイベントでは少しだけ話しただけだった。
でも今回は違った。
せっかくだし、勇気を出して話しかけてみよう。
そう思った。
話してみると、驚くことがあった。
なんと持っていた扇風機が色違いのおそろいだったのだ。
思わず二人で盛り上がった。
そんなことある?
そう笑いながら話していた気がする。
そこから一気に距離が縮まった。
イベントの待ち時間も一緒に過ごした。
少し出かけたり、プリクラを撮ったり。
気付けば自然に話せるようになっていた。
数か月前の私なら想像もしていなかった。
推し活をきっかけに友達ができて、一緒に過ごしているなんて。
ライブももちろん楽しかった。
そして特典会。
この日は隼也くんと秀行くん、それぞれに写メとチェキを撮った。
隼也くんとは仕事の話をした。
職人系の仕事だから、一人前になるまでどれくらいかかるんだろう。
そんな不安も少しだけ話した。
もう一回は空き時間の話だった。
「空き時間どこにいたの?」
そう聞かれて、
「セノバにいたよ。」
と答えたのを覚えている。
秀行くんとは、MAちゃんと扇風機がおそろいだった話をした。
そして待ち時間に行ったお店の話にもなった。
「ポテト食べた?」
そう聞かれたけれど、飲み物だけ頼んでおしゃべりしていたことを伝える。
そこから大きなポテトバケツの話になった。
説明すると、
「そんなのあるんだ!」
と驚いていた。
そして笑いながら言った。
「サイラプの現場はディズニーランドみたいなものだからね。」
その言葉が妙に嬉しかった。
もちろん、それはファンを楽しませようとしてくれた言葉だったのかもしれない。
それでも私は思った。
みんな、どうしたらファンが楽しめるかを考えてくれているんだなと。
ライブも。
特典会も。
何気ない会話も。
全部が楽しい思い出になるように。
そんな気持ちが伝わってきた気がした。
この日、私は改めて感じていた。
推し活の楽しさは、推しに会うことだけじゃない。
友達との出会い。
何気ない会話。
そして、その時間を一緒に楽しんでくれる人たちがいること。
それもまた、大切な思い出なのだと。
読んでいただきありがとうございます!
勇気を出して話しかけたことで、新しい友達との距離がぐっと縮まった一日でした。
推しとの思い出も、友達との思い出も少しずつ増えていきます。
次回もぜひ読みに来てください!
コメント
1件
第9話、読み終わりました! 勇気を出してMAちゃんに話しかけたところから始まって、扇風機がおそろいって偶然にもほどがあるでしょ(笑)。そこから一気に距離が縮まる感じ、すごく微笑ましかったです。推し活きっかけで友達できるの、理想的だなって思いました。 特典会で秀行くんと交わした「ポテトバケツ」とか「現場はディズニーランド」の会話もじんわりきました。プロ側もファンを楽しませようとしてくれてるんだなって感じられるの、推し活の醍醐味ですよね。 「推しに会うことだけが楽しさじゃない」っていう着地もすごく共感できました。いい話でした🔥