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「いつも仔犬みたいに狗巻先輩の所に走ってくのに。なんでこんな弱気かなぁ。」
私の隣に座った悠仁が不貞腐れたように言った。
「いや、そんなことは…」
「「「ある。」」」
何か言おうにも3人に口を揃えて反発されてしまった。
「ないって!仔犬みたいなんてそんな…」
「え〜蓮は〜いつもは大型犬だけど棘の前では小型犬でしょ?」
突然後ろから声がしたと思い、振り返ると180を超える壁が立ちはだかった。
黒い服に黒いアイマスクというなんとも怪しげな格好をした私達の担任、五条悟がたっていた。
他3人は、突然現れたことなんか気にもとめずにうんうんと頷いている。
「…そんなことはどうでもいーんだよ!もうHRの時間始まってまーす。」
このままでは何を言っても言いくるめられてしまうので、話を逸らすことに。
しかし
「え〜HRの方がどうでもいい〜! 」
「恋バナしたい!!」と、駄々をこねだす28歳児。
正直私と恵はドン引きだが、悠仁と野薔薇は恋バナの方が気になるようだ。
しかし、
「ま、今日の授業は2年と基礎練だけどねーん。」
「ほんと!?」
「「「やっぱ好きなんじゃん?」」」
先輩に会えるのが嬉しくて、この時はつい反応が大きくなってしまった。
「狗巻せんっぱぁぁぁぁい!!!」
「しゃけー!!」
ようやく(?)基礎練の時間だ。
他メンツは「やっぱ好きなんじゃん???」といった表情でこっちを見てた。
「今日のご飯はどうでした?」
「しゃけ!いくら!明太子!!」
「ほんとですか!?明日も頑張りますね! 」
「ねね、パンダ先輩。棘先輩なんて?」
「今日のご飯も美味しかったってよ。 」
あの時はご飯褒めてもらって嬉しかったな。
「しゃけ!すじこ!明太子!」
「え!行きます行きますー!!」
「パンダ先輩。なんて?」
「週末ご飯食べに行こうだってさ」
「カツプルかよ!?」