本作品はめめあべ表現、学パロ、身長操作、ヤクザパロ等ございます。
色々大丈夫な方はどうぞ。
目黒蓮ー高2 身長185 番犬
阿部亮平ー高2 身長158 猫被り姫
佐久間大介ー高2 身長169 番犬2号
夏休み編
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朝食を終えたふたりは組の中にある静かな庭へ向かった。
中庭のベンチに腰掛ける亮平は、大好きな黒い犬のぬいぐるみ(モコちゃん)を抱きしめて
漫画のページをめくっている
膝には蓮がやや眠たげな目で亮平を眺めていた
🖤)その漫画も面白い?
💚)うん、蓮も読めばいいのに
🖤)俺は亮平だけで十分
💚)そんなことないのに、、、
その時、照が廊下を抜けてふと外に出ると、ふたりの様子を見つけた
漫画を一緒に楽しむ姿に少し驚いて
でもどこかほっとしたように微笑んだ
💛)おはよう、そんなとこで何してるんだ?
声に気づき、ふたりは顔を見合わせてほっとした笑みを返した。
💚)おはよう…ちょっとだけ漫画読んでた
🖤)邪魔してないよ?
💛)まあ、いいか
とつぶやき、中庭から静かに離れていった
午後のやわらかな日差しの中、ふたりの読書の時間はゆっくりと流れていく
その足で照は亮平と蓮の部屋の前についた
亮平の部屋は、広くはないけれど、静かで落ち着く空間になってる
壁は白に近いクリーム色で
今みたいに午後の光が入ると、やわらかなミルクの色に染まる
ベッドは大きめ
亮平が小柄だから俺と涼太が「どうせなら広くてふかふかなやつがいい」って選んだ
💛)そう思って買ったんだけどなぁ、、、
けど気づいたらそのベッドの半分はいつの間にかぬいぐるみや本でいっぱいになってしまった。
💛)モコちゃんいねーな、さっき持ってたのか
最初に置かれたのは、小さな黒い犬のぬいぐるみ今となっては1番のお気に入りのぬいぐるみ
誘拐の救出後、亮平がしばらく夜が怖くて眠れなかったとき
蓮が渡してくれたらしい
ちょうど腕に収まるサイズで、ふわふわで、優しい目をしている
その次にやってきたのは、ピンクうさぎのぬいぐるみ
耳が長くて、すこしおどけたような顔。
これは涼太が『亮平の泣き顔に似てる』って言って買ってきたものだった。
彼は最初、少し膨れていたが、毎晩そのうさぎを抱いて寝るようになった
その後も、誰かが何かの拍子に持ってきたぬいぐるみが少しずつ増えていった
俺と涼太や???が出先でふと思い出して手に取ったもの蓮ぎ何気なく「これお前に似合う」と言って差し出したもの
あるいは亮平自身が小さな街の雑貨店で買ってきたものもある
💛)2人寝るにしては狭いだろ、、、目黒体痛くないのかな
大きなクマのぬいぐるみは、ベッドの端をどっしりと占領していてまるで部屋の守り神と化している
その隣には小さな猫や鳥、時にはキャラクターものまで種類も形もバラバラな子たちが並んでいる
亮平はそのひとつひとつに、自分だけの名前をつけていた
「この子は夜に強い」「この子は耳がいい」「この子は泣いてるときに手を握ってくれる」
誰にも言わないけれど、全部、亮平の心の中でしっかりと役割を持っている
本もまた彼の避難所だった
昔から体が弱くて外に出られない日も多かったから
本の中で冒険して旅をして誰かと出会ってきた
気づいたら読んだ本を枕元に積んでいく癖がついて気づけばベッドの端に小さな塔ができていた
多分片付けられたくないんだと思う、本棚を買って来ても「これは順番があるんだよ」と毎回ちゃんと理由をつけて守ってきた
今の部屋はそんな亮平の時間と心がぎゅっと詰まった場所
怖かった夜をやりすごした小さな証が当たり前のようにそこにいて
亮平が安心して帰ってこれる世界でいちばん落ち着ける場所になっている
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夏休み編
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コメント
2件
最高です!!ほのぼの空間✨人形だらけの部屋行きたい〜! 続きめっちゃ楽しみです😊???が気になります!!

面白かったです🖤💚 続き待ってます!