コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
デビューして数年、グループはトップアイドルへの階段を駆け上がっていた。
最年長のFUMINORIは、リーダーとして完璧を求め、常にメンバーのことを気にかけている。
一方、最年少のFUMIYAはダンスリーダーとして才能を発揮しながらも、FUMINORIへの尊敬の気持ちが、少しずつ“特別なもの”へと変わっていく。
FUMINORIとFUMIYAは、ファンの間でも対称的なポジションを取るペアとして有名だった。
息の合ったパフォーマンス、アイドルとしてのプロ意識、そして何より、お互いへの深い信頼。
けれど、2人の間には“アイドルとしての距離”があった。
FUMINORIはグループ全体を見なければならない立場で、時に冷静さを求められる。
一方、FUMIYAはメンバーにもファンにも愛されるムードメーカー。
誰にでも優しく接する彼に、FUMINORIは時々、言葉にできない感情を抱いてしまう。
そんなある日、FUMIYAがぽつりとこぼした。
「ステージの上では、誰よりも近くにいるのにね」
その言葉の意味を探りながら、アイドルとして、そしてひとりの人間として――2人の関係は、少しずつ変化していく。
FUMIYA視点