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「今日はさすがに助かった。」
「1人相手に武器はだめでしょ。」
河川敷の高架下。倒れた不良達をよそに、お互い乱れた衣服を整える。
「凰弥、腕!!」
「気づかなかった。たぶんバット庇ったときにできたんだよ。」
「手当てするからウチ来い。」
「平気だよ。」
「駄目だ。」
一護の圧に負けて手当てしてもらうことに。
「(細い腕…。)骨は大丈夫そうだな。」
「ありがとう。」
「他に痛いところ、無いか??」
「ないよ。さて、学校行きますか。」
「遅刻だけどな。」
案の定、閉じた校門を飛び越えたのが見つかりお咎めをくらった。
「(今日も今日とて、忙しいな。)」
まだいるか、霊圧を探っていると。
「いつもご苦労だな。」
「おー。ルキア…??」
ルキアと車椅子に乗っている女性。凰弥と雰囲気が似ている。
「私だよ。黒崎君。」
「え??だって、制服の時と雰囲気が全然…!!嘘だろ!?」
死神装束の凰弥はシルバーアッシュのベリーショート。制服の時は黒髪だんごヘアなのだ。
「成功したな。」
「うん。大成功!!」
「ルキア、知ってたのか!?」
「同じ十三番隊の隊員だからな。」
「てことは…!!」
急いで浦原商店へ。
「大成功ですね。凰弥サン。」
「あんなに驚いた顔、初めて見た。」
「それは儂も見てみたかったの。」
猫化を解いた夜一さんもそこにいた。
「てめーら。グルだったのか。」
「まぁそうカッカしないで。」
「なんで車椅子に…??」
「知恵が働く虚だった。私を橋の上の線路に追い込んで…跳ねられた。気づいたらここに。」
「傷は治りましたが、脊椎損傷はどうしようもありませんでした。」
浦原がつけ足した。
「ほんとの身体はこんなだけど。魂は何ともない。だからこっちの身体に魂だけ入れば、普通の高校生として何ら遜色なく過ごせる。」
と空っぽの制服姿の凰弥を突っつく。
「ちなみに絶賛リハビリ中。」
一護は立ち上がる凰弥を介助する。
「うーん。今はこんな感じ。」
1歩足を出したところで、すっぽりと一護の中に倒れこむ。見上げてにこりとする凰弥に、一護は思わず照れて視線を外した。
「良かったら、リハビリ手伝うぞ。」
「良いの??じゃあ明日から、お願いします。」
「稽古もつけて貰うと良い。凰弥の正確無比な太刀筋は中々のものだぞ。」
「制服姿でなら、いくらでも付き合うよ。」
ルキアも凰弥も得意気な顔をしている。
「そうとなれば、明日に備えて就寝就寝。ちょうど土曜日なので、たっぷり稽古できますね。」
せっせと一護を出口へ誘導する浦原。
「え、まだお願いするとか言ってねぇ。」
「また明日ね。黒崎君。」
凰弥は稽古しようよと、笑顔で圧をかける。
「わーったよ!!じゃあな。」
やれやれと思いながらも、明日が楽しみなのであった。