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ポテチ
#ゆり組
【全10話】
⚠注意⚠
営み:1話は💙→♥️ですが、
2話以降は、♥️→💙となります
宮舘side
この人と出会ったのは――
会社の合同飲み会だった。
男女問わず手玉に取ることで有名な男、渡辺翔太。
その噂は、嫌でも耳に入ってくる。
たしかに、話術も、振る舞いも、隙がない。
あれはモテるだろう。
そしてついに――
その本人が、俺の前に現れた。
💙「ちょっと話さない?」
♥️「ええ、いいですよ」
グラスを片手に、自然と会話が弾む。
酒が進むにつれて、さらに距離は近づいていく。
♥️(本当に話がうまいな)
気づけば、周りの声も遠くなっていた。
そして――
💙「このあと、どう?」
当然のように、誘ってくる。
♥️「……」
少しだけ、考える。
――興味がなかったわけじゃない。
♥️「いいですよ」
軽く頷いた。
──────────────
ホテル。
俺たちは、そのまま一夜を共にした。
やはり噂通りだった。
行為の技術も、空気の作り方も――隙がない。
♥️(なるほどね)
そんなことを、どこか冷静に考えている自分がいた。
──────────────
翌朝。
♥️「……」
ゆっくりと目を覚ます。
隣には、渡辺。
整った顔で、無防備に眠っている。
♥️「……」
少しだけ見つめる。
💙「ん……?」
💙「おはよー」
♥️「おはようございます」
一瞬の間。
そして、何気ないトーンで口を開く。
♥️「ねえ、渡辺さん」
♥️「今まで何人と寝てきたんですか?」
💙「え、なになに?もう俺に惚れた?」
♥️「いえ、ただ少し、気になって」
💙「数え切れないわ」
軽く笑いながら答えるその顔に、迷いはない。
♥️「へえ」
♥️「俺も、その一人ですか?」
💙「うん、そうだね」
あっさりとした肯定。
♥️「……」
一拍おいて、視線を外す。
♥️「本気で人を好きになったことは?」
💙「ないな」
迷いなく返ってくる答え。
♥️「そうですか」
小さく頷く。
そして――
♥️「じゃあ、もうこれっきりにしましょう」
💙「へ?」
空気が、一瞬で変わる。
♥️「たしかに、昨日の夜は良かったです」
♥️「でも俺、恋愛はちゃんと向き合いたいので」
♥️「あなたとは、合わない」
淡々と、でもはっきりと。
♥️「いい経験でした」
♥️「それでは」
そのまま立ち上がり、部屋を出る。
バタン、と扉が閉まる音。
💙「……は?」
💙「なにあいつ」
ベッドの上に取り残される渡辺。
今まで、こんな扱いをされたことはない。
💙「……」
💙「……このまま終わるわけねぇだろ」
口元が、わずかに歪む。
💙「絶対、落とす」
その目に、はっきりと火が灯った。
こうして――
俺たちの、少しおかしな関係が始まる。
つづく。
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