ある日地球は謎の力によって
2人に1人能力が使える割合だそうだ
3、4年前までは平和だった。
しかし、
能力を使って犯罪を犯したりする者が増えた。
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金色の髪に先が茶色くなっている見た目の少年
八星 重《やぼしかさね》。
なにやら急ぎながら呟いている。
「あの!」
重が言う。
「あ”?」
返事をしたのは
牙がむき出しの目つきが悪い
いわゆる 〝不良〟
そのすぐ横にはしゃがみこむ男子生徒
どうやら不良の生徒に虐められてるようだ。
「能力でいじめるのは……それにっ」
重が何か言いかけようとした時不良が
「うるせぇな!!!俺の勝手だろ?!雑魚は黙れ!」
ドスの聞いた太い声で威嚇する。そして……
「俺の個有能力《マイパワー》を思い知れ!!!」
2人に1人の確率で人間が持つ特殊能力
その種類は1万以上……
その能力を使い
日常を少しでも楽にする者もいれば
「俺かっこいいだろ!」の精神を持つの
イキって虐めるアホ
犯罪を止めるために使う者
沢山の使い方をする人がいる
つまり今回の不良は
「俺かっこいいだろ!」精神のアホである。
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「俺の個有能力《マイパワー》を思い知れ!!!」
不良は右手が獣の手に変化し、その手からガラスのようなものを生み出し……生やしている。
ヒュン
空気を切り裂きなる音と共に左でガラス(?)を
投げてきた
絶対※サウスポーだろ
※サウスポーとは左腕で投げる投手の事
そのような事は考えるのは一旦やめといて……
ガラスが以外と早いスピードで近づく……
(逃げられないッッ!)
そう確信した。絶対、本当に絶対当たる。うん。本当に。etc……
「動作停止《タイムブレーキ》」
朗らかな優しい声と共にガラスと不良がピタリ止まった。
濃い緑のような髪に細目で緑の棒体リボンをつけている生徒……ではなく先生
止島 時《とじまとき》先生。
「ハハッ 大丈夫?(笑)」
笑いながら問いかける時先生……いや
何わろてんねん
「何とか大丈夫ですけど……笑わないでください」
重、よく言った正論だ。
「しかも止めにいけって言ったの先生ですよ……」
回想……
「なんか不良生徒に絡まれてる子がいるらしいんだよねぇ」
「はぁ。」
「ということで、止めに行って!」
「大丈夫、君強いから☆」
「えっ……」
というほぼノリだった。
ちなみに先生は忙しい(図書室行きたい)から
頼んだ(押し付けた)そう。
「そんな事あったね〜いつのときだったか忘れたわァ……」
他人事のように……そしてもはや10年前の昔のように
「う……っ…………」
しゃがみこむ男子生徒を見つめる時先生
「なるほど」
すぐわかった、なぜなら時の能力……
ではなく
「おでこに傷ねぇ」
見てわかるほどの出血、不良の能力でやられたのだろう。
「君、名前は?」
男子生徒に尋ねる
「僕……ですか?
十三 葉日《じゅうそう はつか》です」
先程の不良虐められてた生徒、分けられた前髪にウルフカットのタレ目の少年だ。
「まず保健室、そして明日病院行って診てもらった方がいいよ」
と言うべきだ。だが違った
「はつか君ね!保健室に行けばいいよ
治してくれるから」
「治してくれるから」一見違和感ないが
時が言いたいのは
傷を無くしてくれるから
だがこの世界はそれが普通?なようだ
「あ……ありがとうございます」
「いいよ 教師としての理想の道に進んだだけだよ」
時の教師としての理想の道
〝生徒の安全を守り抜き生徒の成長をサポートする〟
その道に進んだだけのことであった。
「僕もついて行くよ 」
「あ、ありがとうございます」
「私は職員室に居るから何かあったら言ってね」
「重君だっけ?君の個有能力《マイパワー》
は何?」
保健室帰りの葉日が聞く。
「アッ、僕のこと気使わなくていいよ」
葉日は個有能力《マイパワー》が無いのだ。
「え……本当に?てか……なんで能力あるの知ってるの?」
彼は知らないはずだ。
彼の前で能力を使った訳でもないし、
能力があることを言ったわけでないからだ。
「だって〜」
にこにこで言う。
「時先生いるじゃん!」
重は思った
にこにこで言いふらす時の姿を
「先生が認める実力者で有名よー!」
違った。だが変な話が流れてるのには違いない。
「そうなんだ」
呆れたように言う。
「教えてよー!」
〝そんなの関係ねぇ〟精神の葉日。
〝断るの苦手だからなぁ〟精神の重。
「えーとね僕の」
そういいかけた時、
《ピーンポーンパーンポーン》
放送が近くのスピーカーから鳴る
《「1年B組重君職員室の時まで来てください
繰り返します
1年B組重君職員室の時まで来てください」 》
《ピーンポーンパーンポーン》
どうやら〝お呼び出し〟
なにか悪いことしたかな?
いや違う〝お呼び出し〟する時の声は時先生だし
時まで来てくださいとかあるし……
「あっごめんね……呼ばれちゃったごめんねまた会えたらッ!」
暗い顔を、して目に光を宿さない葉日をまだ知らない重であった。
しかし偶然ではなく、運命的な出会いをしたとは
まだ2人とも知らない。
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