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夢主はくのたま卒業生で今はフリーくノ一として活躍中。
⚰️ネタ注意
本編
学生の頃から山田先生に想いを寄せては「忍者の三禁」だの「私には愛するものたちがいる」などと1年生の頃から散々断られてきていた。卒業の際にも「山田先生、貴方をお慕いしております。返事はなくて構いません。ですが、どうか、私の事を忘れないでくださいね」と、伝え旅立って行った。
そんな彼女を桜木、若王寺は「最後の最後まで振られっぱなしか笑」と揶揄いつつも涙を浮かべる夢主に寄り添ってやっていた。
3人で集まることがこれで最後になるなんて思いもしなかった。
卒業して1年が経とうとしていた年の冬、夢主は潜入任務でヘマをしてしまい敵城の者に見つかった。忍術学園では成績の良かった彼女も世に出てしまえばただの女忍者同然。複数の男相手では歯が立たない。
間者である彼女は殺される直前考えていた。
(嗚呼、もっともっと山田先生に思いを伝えれば良かった。桜木や若王寺に感謝をもっと伝えておけば、後輩に、先生達にも話したいこと沢山あったのになぁ。最後に見るのが貴方ではなく、こんな男の顔だなんて不運にも程があるじゃない…また3人で集まろうって言ってたのに…)
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彼女の死の知らせを聞いた山田は酷く落ち込んだ。
(あんなに私を好いてくれていた彼女がこんなにも若くして亡くなってしまうのか)
「夢主、お前が好いた男はこんなにも弱い人間だったようだ。最後想いを伝えてくれた時答えを出してやれば良かったな。すまなかった。私は死ぬまで、いや、死んでもお前のことを忘れはしないだろう。どうか私が其方へ逝く迄待っていてくれ。」
そう彼女の墓前で話す伝蔵の後ろで桜色の髪色の男と黒く艶やかな髪の男が立って涙をこらえていた。