〔 五条side 〕
五条 「 逆にお前は誰と言ったの 」
花奈 「 カイっていう幼馴染の一家 」
五条 「 ふーん 」
ダブル一家とってことね。
花奈 「 お腹減った。 」
海から上がり、自分のテントに帰るとお腹を鳴らした其奴がいた。
五条 「 じゃぁ、そこら辺で買ってくるからそこで待ってろ 」
花奈 「 えぇ?私も行く〜 」
五条 「 足でまといだから、来んな 」
花奈 「 辛辣ッッッ! 」
〔 ◨◨ side 〕
そう言われて約数十分。
…….遅い。
グゥ~
私のお腹はとうに限界を越え、悲鳴を上げている。
飯をくれと。
彼奴。なんであんな遅いんだよ、
並んでんのかな、まぁ確かに結構いい時間帯だよね。
五条 「 まぁせいぜい溺れないように頑張りな 」
やっぱ、泳げるようになったほうがいいんかな。
ほら、一応その旦那が人を守る職業のお方だし。
彼奴が私の旦那なのは心底屈辱だけど。
まぁ、彼奴がというより五条家のために?的なさ。
まぁできれば反抗したいけどね。
キャーーキャーー!!
ん?向こうのほう騒がしな。
もしかして、人気俳優でもいるんじゃ!?!
「 子供が溺れてるぞ!! 」
「 誰か海上保安庁に電話しろ! 」
子供が溺れてるって…….。
呪霊 「 ケヒッ 」
いや、子供の近くに変な生き物が。
あれなに??
「 ねぇ、波強くなってない? 」
「 どんどん流されるぞ! 」
もしかして、皆見えてないの…….?
え?もしかして、幽霊???
花菜 「 まさか、助けられるの私だけ? 」
五条も居ないし、助けようにも私泳げないし。
選択のできない答えを導き出そうとしている時、
「 助…….けて!! 」
誰かの助けを求める小さな子供が、海という自然に抗っていた。
私は泳げない。そんな思いで目を瞑った、
これは所謂見て見ぬふり。
だけど、体はそれは否定した。
体は海の方へと走っていた。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!