テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
1件
てことで、メリークリスマスでした! (◍•ᴗ•◍)
へるぷです。
何故か4話書こうとしても5話書く事になってしまいます。
仕方なく新しくクリスマスの話書きます…
日本愛されです。
時間軸とか知りません。
細かなとこは裏話とかで書きます(いつとは言ってない(超重要))。旧国も。
私には約3千文字が限界でした…
十二月二十四日。東京都心の喧騒から少し離れた、風情ある和風邸宅。
日本は縁側に座り、冷えた空気の中で茶を啜っていた。
「……平和ですね。今年は、静かに過ごせそうです」
その言葉がフラグであったかのように、懐のスマートフォンが凄まじい勢いで震えだした。
『Japan!今日は俺の家に来い!もちろん俺が迎えに行く!拒否権はない、もうすぐ着くからな!!』
――送り主は、世界一の超大国であり、常に自信満々なアメリカ。
『日本、変な奴らがそっちへ向かっている。…気をつけろ。俺も今、お前の家の前にいる。』
――送り主は、極寒の地からやってきた、不器用で独占欲の強いロシア。
『日本、お前に渡す最新の「贈り物」があるアル。他国の誘惑に惑わされるなアルよ。今夜は二人でこれからの話をしようアル。』
――送り主は、隣国であり巨大な影響力を持つ中国。
日本は溜息をつき、湯呑みを置いた。
「……皆さん、クリスマスの意味をご存知ないのでしょうか」
「日本! 大変! 門の外で、アメリカさんとロシアさんが火花を散らしてるよ!」
バタバタと廊下を走ってきたのは、日本の妹であるにゃぽん。
猫耳を逆立て、興奮した様子で報告してくる。
「にゃぽん、落ち着いて。……とりあえず、お茶の準備を増やしましょうか」
日本は何かを予感し、お茶を準備し始めた。
日本が外に出ると、日本の邸宅の門前では、すでに一触即発の事態が起きていた。
「どけよクソロシア。今日は俺がJapanと『特別な同盟』を確認する日なんだ」
アメリカがサングラスをずらし、不敵に笑う。
「ふん、同盟などただの紙切れだ。俺と日本は、お前が生まれる前から隣り合っている。……お前こそ帰れ、クソリカ」
ロシアがマフラーを巻き直し、冷気を纏って睨みつける。
二人の間に入り、にこやかに、しかし瞳の奥に鋭い光を宿して立っているのは中国だ。
「二人とも、日本の家の前で騒ぐのは失礼アル。……日本は、我とゆっくり過ごすのが一番の安らぎになるアルよ」
そこへ、賑やかな声が響いた。
「あ! 日本! メリークリスマス!」
「日本、また会いに来た」
現れたのは、日本を兄のように慕う台湾、純粋な瞳で日本を見つめるパラオ、そして遠く北欧から「親日」の絆を感じてやってきたフィンランド。
「みんな!……今日は日本を甘やかす日だって聞いたから、美味しいものいっぱい持ってきたんだよ!」
台湾がキラキラした目で笑うと、 日本が嬉しそうに笑い、殺伐とした空気が少しだけ和らぐ。
パラオは日本に贈るための綺麗な貝細工を大事そうに抱え、フィンランドは「サウナの妖精も祝福している」と無表情ながらも温かい視線を日本へと向けていた。
結局、日本は「全員」を邸内に入れることになった。
広い広間には、なし崩し的に集まったG7のメンバーも顔を揃える。
「まあ日本さんがいるなら、たまにはこういう賑やかなのも悪くないかも知れませんね。日本さん、お茶のおかわりを頂けますか?」
優雅に座るイギリス。
「フランス料理を用意してきたよ! 日本君、君には最高の美食を味わう権利がある!」
ワイン片手に愛を語るフランス。
「……(黙々とシュトーレンを切り分け、日本のお皿に山盛りにする)ほら、食べろ、日本。健康が一番だ」
過保護気味なドイツ。
「 日本、今夜はioが最高に陽気な気分にしてあげるんね!」
陽気に絡むイタリア。
日本は、まさに「愛されすぎて身動きが取れない」状態だった。
「あの、皆さん……そんなに私の皿に料理を載せないでください。食べきれません……」
「ダメだぞJapan! これは俺の愛の重さなんだから、全部食べろ!」
「日本、俺のボルシチも飲め。体の中から温めてやる」
「我の水餃子も忘れてはいけないあるよ」
アメリカが右からあーんと食べさせようとすれば、ロシアが左からスプーンを差し出し、中国が正面から箸を伸ばしてくる。
その周りでは、台湾やパラオが「日本、これ食べて!」とサイドメニューを差し出し、にゃぽんが「日本が困ってる!」と三人の男達諸共写真を撮っている。
宴もたけなわ。
ふとした拍子に、日本は一人で涼むために縁側へ出た。
空には満天の星。静かな夜。
しかし、そこへ影が落ちる。
「俺を置いていくつもりか?Japan」
いつの間にか隣にいたのは、アメリカだった。彼はいつもの傲慢な笑顔を消し、真剣な瞳で日本を見つめる。
「俺は、日本が一番大切なんだ。世界がどうなろうと、俺がお前を守る」
「……アメリカさん」
「待て。俺を忘れるな」
反対側から現れたのは、ロシアだ。彼は日本に自分の厚手のコートをそっと肩にかける。
「俺は不器用だ。お前を困らせることばかり言うかもしれない。だが、誰よりもお前を想っているのは俺だ。……嘘じゃない」
「ロシアさんまで……」
「二人とも、独占は許さないアルヨ」
竹林の陰から現れたのは、中国だ。彼は日本の手を取り、その指先に静かに口づけた。
「日本、お前の未来には我が必要ある。それを証明し続けてやるアル」
三人の強国に囲まれ、日本は頬を林檎のように赤く染めた。
彼らは普段、利害や政治で争うこともあるが、こうして日本に向ける感情だけは、驚くほど純粋で、そして重い。
「……私は、幸せ者ですね」
日本がふわりと微笑むと、三人の心臓は同時に跳ね上がった。
時計の針が重なり、二十五日の午前零時を告げる。
その瞬間、庭の大きな木に、隠されていたイルミネーションが一斉に点灯した。
それはフィンランドや台湾、G7の面々がこっそり準備していたサプライズだった。
「メリークリスマス、日本さん/日本!!」
広間から飛び出してきた全員が、日本を囲む。
にゃぽんが日本の首に赤いマフラーを巻き、台湾達がクラッカーを鳴らし、ドイツが静かに「おめでとう」と呟く。
「……皆さん、本当にありがとうございます」
日本は、自分を愛してくれる世界中の「友人」たちを見渡し、深く頭を下げた。
どれほど時代が変わっても、どれほど国情が揺れ動いても、この温かさだけは変わらない。
「さあ、パーティーはまだこれからですよ! 今夜は眠らせませんからね!」
イギリスがそう言うと、 アメリカが日本の肩を抱き、屋敷の中へと連れ戻そうとする。
「……おい、日本を疲れさせるな。俺の膝で寝かせてやる」
ロシアが抗議し、再び争奪戦が始まる。
「ふふふ… 日本はみんなの宝物だね!」
にゃぽんの笑い声が、雪の降る聖夜の空に響き渡った。
日本の長い、そして最高に愛に満ちたクリスマスの夜は、まだまだ明ける気配がなかった。