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「いい大人がこんなことして何が楽しいのよ!」


あまりの怒りと憎しみで気づいたらそう、叫んでいた。先ほどまでの声が鎮まり、私へと視線が集まる。


「どうしましたか、6番さん。」

「金持ちだからって、やっていいことと悪いことの区別もつかないの!?そんなに人を傷つけて、怖がらせて何が楽しいのよ。大人だからって子供に何をしてもいいなんて……」


「面白いからですよ。」


え…?今、この人なんて言ったの…?人を傷つけることが面白い…?


「楽しいんですよ。人は自分よりも劣る者がいると、安心し安らぐことができる。お金があってもただ生きているということは、とても退屈でつまらない。だから楽しさを感じられる玩具を買う。簡単でしょう。」


「人の命を何だと思ってるのよ!あんたたちだって自分がもし私たちみたいな立場になったら怖いでしょ?嫌でしょ?」


「そんなことありえませんよ。私たちのような暇人は、あなたたちのような生贄がいる限り、何も変わらず平和に暮らせるんですから。さあ、このままでは興が冷めてしまいます。あなたもこれ以上口を開いていると奴隷以下になりますよ。たとえ、招待状枠だとしても……。」


たしかにこれ以上話しても互いに何も得はない。それに私のせいで他の子たちも酷い目に遭わされるなんて…そんなの許さない。


「分かった……。」

人間オークション~100億の絆~

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