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2話と3話を変えました。
もう一度見ていただけるとありがたいです
では本編へどうぞ
学園の聖女と呼ばれるシャーリー様。彼女は、私の知らないところで私を陥れるための「熱心な準備」をされていたようです。
ある日の放課後、私は「素敵な夕日」を探して、ゼノ君と校舎裏を散歩していました。
すると、ゼノ君が私の口をそっと押さえ、物陰に隠れました。
「……しっ。撮れ高だ、静かにしてろ。ターゲットが動いたぞ」
「あら、撮れ高? 珍しくやる気ですわね、ゼノ君。お散歩の続きしかしら?」
ゼノ君が構えた鏡の先には、シャーリーさんが一人でニヤニヤしながら、誰かの鞄に盗んだ高価なアクセサリーを仕込んでいる姿がありました。
「ふふっ、これでリリアーナは泥棒猫として追放よ……! 王太子殿下の隣に座るのは、この私なんだから!」
彼女の恐ろしい独り言が、鏡の集音魔法を通じて、バッチリ世界中に中継されていました。鏡の画面には『うわ、聖女の顔がホラーw』『リリアーナ様逃げてー!』と、コメントが滝のように流れています。
私は、首を傾げて鏡の画面を覗き込みました。
「まあ。シャーリーさん、忘れ物を届けてあげているのかしら? でも、なんだか表情がとっても……その、お疲れのようですわ。お顔が引きつっていますもの」
「……リリアーナ、あれは『冤罪の捏造』というやつだ。お前、少しは危機感を持て」
ゼノ君に低く叱られてしまいました。でも、シャーリーさんが鞄に何かを入れている映像は、すでに「神回」としてアーカイブに保存されています。
「お疲れなら、美味しいお茶でも差し入れしましょうか。ゼノ君、後で彼女のところへ行きましょう? 目の下にクマがありますわ」
「……ああ。あとで『地獄の底まで落ちる特製のお茶』を届けてやるよ」
ゼノ君がなぜあんなに意地悪そうな笑みを浮かべているのか、私にはさっぱりわかりませんでした。