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「んで、次は何をしたらいいんだ?」
「んーと、じゃあ、スキル継承しようかな」
「スキル?」
「そう、私の五感強化Lv1を覚えてもらわないと」
このスキルがないと相手をコピーできない。
「でもスキル継承なんて聞いたことないぞ」
「それについては大丈夫!」
ミリカはスライムの身体を思いっきり引っ張った。
「おいおい、何してる!」
「っうう…えい!」
ポニョンと音がしてミリカからスライムの一部が取れてきた。
「はい! 」
「…なんだコレ」
「スライムきびだんごだよ、さあ食べて!」
「スライムキビダンゴ?…これを食べろと!?」
「味は分かんないけど、スキルは継承できるはず!」
「マジか…俺、死ぬかもな」
「責任取れよ!」
「え?う、うん…」
アスバルトは恐る恐るスライムきびだんごを食べた。そして一瞬目を見開いたあと、また真顔にもどった。
「なんか…グミみたいだな…」
味は微妙だったらしい。
「…なんかごめん」
「でも、スキルは手に入ったんじゃない?」
「本当だ。なんか技ができるようになっているというか、なんというか…」
「まあ、よかったじゃん!そのスキルはしっかり使えるようにならないとね!」
明日から、五感強化Lv1の使い方講座が始めることになった。