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試合が進んでいき俺のサーブ。
あっちの後衛には夜久さんがいる。彼のいるところは絶対狙わないように、というか音駒のレシーバーを狙うのは今はやてめおこう。
エンドラインから離れ、サーブトス。助走つけて跳んで右手に力を込めボールを打ち込む。
摩浪『いける』
俺の打ったサーブは山本さんの腕に当たりコート外へ。本日1本目のサービスエース[8-11]
タイムアウト終了後、もう一度俺のサーブ。
さっきと同じ手順でボールを打つ。でもボールが手にあたる瞬間、俺はスパイクサーブからジャンフロに切り替えた。音駒はレシーブが遅れノータッチサービスエース[8-12]
摩浪『うーい』
侑「先越された〜!ナイス!」
角名「悔しいんだか嬉しいんだかw」
夜久「がぁー!後ろで構えすぎた」
海「本当にランダムでくるね。あの子のサーブ」
3度目のサーブ。スパイクサーブを打つが夜久さんが上げ音駒の攻撃が決まった。
ローテが回り音駒・黒尾さんのサーブ。彼もまた強烈サーブの使い手、治さんと赤木さんの間を狙いノータッチサービスエース[11-13]
ここで稲荷崎がタイムアウト。
摩浪『覚悟はしてましたけど、長いですね』
侑「1セット目中盤でこれはキツイな」
まだスタミナ切れこそしてないもののワンプレーごとにラリーの長さが増していくため中々に苦しい。
黒須「侑のサーブを一発で上げるとは思わんかったな。アランと治の速攻とかも」
摩浪『あとはブロックと黒尾さんのサーブですね 。彼がオールラウンダー過ぎます』
彼のサーブを1本で切らないとこっちの勝機が削られていく。レシーブはこっちだって負けない。
タイムアウト終了。黒尾さん2度目のサーブ。
ボールをよく見て、かまえて、素早く動く。真正面から俺お得意のAパスで侑さんに繋ぐ。速攻決まり稲荷崎1得点。
長い長いラリーが続く。侑さんのトスから俺の攻撃。灰羽のブロックが俺を阻もうとする。
摩浪『(打つとこないんだよな〜、コレが)』
またも拾われ音駒のシンクロ攻撃。瞬時に見極めブロック跳ぶ。俺の腕に当たりコートにIN。
音駒1得点[14-15]
摩浪『(音駒の守備、構築完了しだした)』
侑「クッソ…!」
侑さんがイラついてる。ちょっと危ないかもだけど今は様子見るしかない。彼も子供じゃないんだ。
治「レフト」
治さんの攻撃にストレート2枚でしめる。そしてクロスにかまえていた夜久さんがレシーブ。音駒のシンクロ攻撃にも、そろそろ慣れてきた。昨日の烏野戦もあるからだけどね。
赤木「侑フォロー!」
摩浪『侑さん』
赤木さんがレシーブしたのと同時に助走し跳ぶ。そして速攻[14-16]
稲荷崎のローテが回り、もう一度侑さんサーブ。今の彼はちょっとだげイラついてるから集中力がプッツリ切れなきゃいいけど。
孤爪「(ミヤアツム、多分イライラしてる。このままいけば潰せるかも)」
摩浪『(絶対潰させない)』
侑さんのジャンプサーブは軌道が変わりコート外に出てしまった。彼がサーブを失敗するのは珍しいことではない、なんなら昨日だって何本かアウトだったから。でも今回は……ちょっと違う。
侑「ちっ…!」
摩浪『(分かってはいるけどまだダメだ)』
次は音駒の灰羽からサーブ。ネットに当たってこっちの得点。稲荷崎にサーブ権が渡り、治さんのサーブ。強烈だけど綺麗な弧を描いて研磨の元へ。
黒尾さんの攻撃。俺は食らいつきワンチするがコートにIN[16-17]
治「かなり手応えあったんやけどな」
摩浪『次1本』
治「ん 」
治さんとハイタッチ。彼は通常運転だから(侑さんと喧嘩しない限りは)落ち着いてる。だから次の音駒サーブも上げてみせたけどネット越える。
侑「(俺はセッターや!どんなボールでも絶対上げんねん!)」
摩浪『待ってました』
ワンハンドでトス、そして俺の攻撃。でも夜久さんが上げるんだよ。尾白さんがダイレクトで叩き稲荷崎の得点。
侑「チッ」
治「おいツム。集中せぇ」
侑「わかっとるわ!」
摩浪『(んー、ちょっとマズイ…かな)』
侑さんの苛立ちは収まらないかもしれない。