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「みんなお疲れー。ほい、タオルとドリンク。」
歓声が上がった後のドームはまだ熱を帯びつつも少しずつ静かになっていく。
ここはスペイン。レ・アールの本拠地だ。
「さんきゅ、ロア。俺が点数決めたの、見てた?」
「ちゃんと見てたよ。冴のシュート、やっぱかっこいいや。」
「そーかよ。…ありがと。」
冴の頬を汗が伝う。試合の後だからか、顔も赤い。
ぞろぞろと控え室へいくメンバーと冴について行こうとすると私のスマホが着信を告げた。
「ん?誰からだろ…ごめん冴、先行ってて。」
「おう。」
スマホの表示を見るとそこには
日本フットボール連合と表示されていた。