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「というわけなんだよ! 俺はどうすればいいんだ、おっくん!」
おっくんを夕飯に誘い、千歳と錦くんの問題を相談したら、額を抑えて言われた。
「取りあえず言えることとしては、相談相手を間違ってる」
「そんなあ」
「中高一貫男子校の人間にそんな、あははうふふの機微がわかるわけないんだよ! こちとら咲さんに初めて【すべて】を与えられてるんだぞ!」
おっくんの顔がくわっとなった。俺は少し落ち着いた。
「仲良くて何よりです。いや、解決法を教えてほしかったというより、1人じゃ抱えきれなくて……」
「下手したらNTR(寝取られ)だよ?」
「BSS(僕が先に好きだったのに)だね、俺は千歳に勝手に片思いしてるだけだから」
「そう言えばそうだった。で、結局尾行するの?」
「すると思う、緑さん的にも監督不行き届きはできないし」
「別にさ、シンプルに、千歳さんに「どう考えたって一目ぼれされてデートに誘われてるけどそれでいいの?」って聞けないの?」
「うーん、シンプルに『友達が増えた!』って喜んでるところを見るとそれをしにくくて……」
「本当に気づいてないんだ……」
おっくんは少し考えた。
「まあ、今くらいのあんまり怖くない相手で気づかせておいたほうが、今後安心なんじゃない? 恋愛的な意味で好きって言われたり誘われたりは、普通にあることだって」
「うーん……」
確かに、それはあるかもしれない。もっと悪い人や力を持った大人に性的にアプローチされる危険を考えたら、15歳の男の子に一目惚れされてデートに誘われて告白される、くらいは安全な方なのかも?
「気づいたら、千歳傷つくかな?」
「まあ、千歳さんは断るだろうし、そこで友達でいましょうって言えたら満点なんじゃない?」
「そうだねえ」
予防注射みたいなものだと思えばいいのかな……あんまり副反応強くないといいけど。
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凛道桜嵐 新
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コメント
1件
予防注射って例え、すごくしっくりきた…!怖いけど必要なことって、そういうふうに考えたらちょっと気が楽になるよね。おっくんの「相談相手間違ってる」からの冷静なアドバイス、仲の良さが伝わってくるし、千歳ちゃんが純粋すぎて心配になる気持ちもわかるよ🤍 このエピソード、重くなりすぎず柔らかくて好き。