テラーノベル
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錦くんにお互いのことを知りたいって言われてLINEのやり取りしてるけど、何言ってもほめてくれてうれしい。料理が好きとか、好きな漫画とか小説とか。
錦くんも錦くんのことを教えてくれた。マインクラフトっていうゲームをしてる人をYouTubeで見るのが好きなんだって、同じゲームなのに人それぞれやることがぜんぜん違うからそこが好きなんだって。将来なりたいものはまだ決めてないけど大学には行きたくて、高校は推薦で行けたから大学もそれで行けたらいいなって思ってるんだって。
そんな風に、LINEでいろいろおしゃべりして、木曜の祝日に一緒に水族館で遊ぼうって約束した。
和泉に『木曜に錦くんと遊びに行ってくる』と言ったら「う、うん、行ってらっしゃい」と言われた。
『昼飯は作っとくから食え、夕飯までには帰ってくる』
「夕飯作るの大変じゃない? Uberにしようか?」
『大丈夫、すぐできるように仕込んどくから』
その時はそれで終わったんだけど、夜に和泉がまた聞いてきた。
「水族館、楽しみ?」
『うん!』
「錦くんと仲良くなれてうれしい?」
『うれしい! 怖がられなかったから』
そう言うと、和泉は「そう……」とつぶやき、少し考え込むようだった。
「……あのさあ、俺はさ、錦くんは、千歳と友だちというだけでなくて、それ以上の関係になりたいんじゃないかなと思うんだけど……」
『ん? 親友ってことか?』
「…………」
和泉は、頭を抱えてしまった。
「……こりゃ副反応覚悟のほうがいいな……」
『え? え? どういうことだ? ワシ錦くんと仲良くならないほうがいいのか?』
和泉は何か思う所あるのか?
けど、和泉はあわてて首を横に振った。
「いや、そういうわけじゃなくて、お互い親友になりたいならなってほしいよ!」
『なら何で嫌がるんだ?』
「い、嫌とかではないよ! その、千歳に友だちが増えるならそれは本当にありがたいことで」
和泉は変に狼狽してる。何で?
『なんか、ワシが朝霧家の人と仲良くするのよくない感じか?』
「いや、それなら緑さんは錦くんのことわざわざ紹介してこないよ、そこは安心して」
『それもそうか』
よくわかんなかったけど、和泉は嫌ではないけど、なんか引っ掛かりがあるのかな?
和泉は何が引っかかるのか、ワシは考えてもよくわからなかった。
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凛道桜嵐 新
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コメント
1件
千歳ちゃん、本当に純粋で可愛いですね…!錦くんと仲良くなれて嬉しそうなのに「親友ってこと?」って返すところ、和泉くんが頭抱えたくなる気持ちすごくわかります笑 あの「副反応覚悟」って一言が不穏で気になる…。千歳の無邪気さと和泉の複雑な心境の対比が絶妙で、ドキドキしながら読んでました🥀