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『BLACK cat school』〜スクールライフは恋と波乱!?〜
テディの時間 護れるように
『体育祭最後の種目!借り物競走!選手の皆さんは準備をお願いします。』
そして、私の前に立つ彼。
(私…私が選ぶのは――。)
『華さん。俺は…。
他のみんなより劣ってるところばかりかもしれません。ハウレスさんのようにみんなに慕われるような強さも、フェネスさんのようにみんなに頼りにされる知識も何も。』
(テディ…どうしてそんな…。)
『…俺は昔から比べられる人生でしたから。でも。貴方だけは譲れないんです。他の誰にも比べて欲しくない愛が俺にはあります。』
『テディ…。』
『俺に貴方を守らせてください。俺が貴方の騎士になります。』
グイッ。
私の手を引いて抱き締める。
ギュッ。
『初めてなんです。こんなにも…誰かを独占したいなんて…思ったの。』
『っ…。』
『華さんの近くに居させて下さい。』
『…っ。もちろんだよ。テディ。』
私は感動で涙を流す。
『私はね、テディ。テディが劣ってるなんて思ったことないよ。テディのその笑顔…優しさ、元気、強さに私はいつも惹かれて…元気を貰えて…気付いたら好きになってた。こちらこそ、傍に居させて?』
『華さん…。』
私は涙を拭いテディの手を握る。
『行くよ、テディ、一緒にゴールしよ?』
『っ、はい!』
テディと一緒にゴールへ向かう。
笑顔に溢れたその顔はいつもよりかっこよく見えた。
それは、私だけの秘密。
体育祭から数日経ち、今日は体育館で剣道部の練習試合。他校の生徒も来て一緒に練習試合をしている。
『はぁっ!』
『うぐっ!』
『すごい…。』
『勝者、テディ・ブラウン!』
(かっこいい…。)
『くそ…っ。』
『はぁ、はぁ…。』
私はテディにタオルと飲み物を持っていく。
『テディお疲れ様。はい、これ。』
『ありがとうございます。ふふ、俺なんてまだまだですよ。』
(くそ……っ。まぐれの勝ちのくせにへらへらしやがって…。)
俺は竹刀を握りしめる。
『この…っ!』
『え…?』
テディに負けた選手が私に竹刀を向けて走ってくる。
『きゃ…っ!』
バシンっ!!
『っ…!』
私の顔に当たり前にテディは竹刀を振り上げて止めた。
『…武道を志すものとして闇雲に剣を振るうなんて…剣士失格だ。それに…おれが何より大切にしてる人を傷付けようとした…。許さない。剣を志す者として有るまじき行為だ。』
ぶんっ!
俺は相手の竹刀を弾き飛ばして竹刀を首元に向けた。
『く…っ。』
『次に俺の華さんを傷付ければ…許さない。』
『っ……。』
『華さん。大丈夫でしたか?』
『う、うん。』
(かっこよかったな…。)
『怪我がないなら良かったです。』
テディはニコッと微笑む。
『…。テディ。』
『はい。』
チュッ。
私はテディのほっぺにキスをした。
『守ってくれたお礼。』
『……。』
ドサッ。
『え?テディ!?』
『幸せすぎます〜///』
かっこよくて照れ屋な私の騎士。
これからもずっと傍で…私を護ってね。
𝑯𝑨𝑷𝑷𝒀 𝑬𝑵𝑫__