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午後17時、昨日はクラブが閉まってからラブホになだれ込んでそのまま爆睡、からの昼頃帰宅して今起きた。
ベッドの上で頭をぼりぼり、と搔きながら昨日あった出来事を思い返す。
タンクトップにパンイチ。季節は秋だ。
デザートのモンブラン旨かったな、などと考えている内になんやかんやで18時になってしまう為、洗面所へ行きシャワーを浴びる事に。
(ついでにこのウィッグも洗っとこ)
脱ぎ捨ててそこら辺にほっぽっていた黒髪ロングウィッグ、
町田優麗(ユーリ)。男。25。
優麗(ゆうれい)と読めるため、『町田の幽霊~』なんてよくからかわれたけど今は気にしてない。
後、そこそこ売れてるデザイナー。ウィッグはファッション。
でもロングしか着けない。
昨日は気分でロングヘアにしてたら、男が釣れた。
あの男、なんて言っていたっけ。
たぶん、
人生の中で今までで一番、わくわくした。
薄暗いクラブの中で声をかけてきたそいつに、俺の名前を教えたら(と言うか、爆音で聴こえなかったから自分の名前の載ってるサイトを見せた)、
案の定、『ゆう..れい…?』
ちょいちょいって手招きして耳元で『ユーリ』って教えたら、
『あぁ!ゆうりね!』って。
そしたらあの男も俺も、隣で飲んでたんだけど、良い感じに何杯目かの酒に酔って
なんて言っていたっけ。あの男、
『俺、幽霊を探してるんだ。』
って、俺に耳打ちしてきた。