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「春の訪れが来るこの日に、この素晴らしい卒業式が迎えられたことを嬉しく思います。」
3月12日、僕たちの先輩である3年生たちは中学校を卒業した。
僕は3年生との繋がりはあまり無かったけれど、別れの言葉でグッとくるものがあった。感動するほどに心のこもった言葉だった。
一、夢
3年生の卒業式。僕ーー朝日 時矢はある人の所へ行った。僕の夢を唯一応援してくれた彼、辻 奏斗の所へ。
「先輩。ご卒業おめでとうございます。」
僕は花束を渡した。
「ありがとう。」
彼の声は少し震えていたが、弾けるような笑顔で僕の花束を受け取ってくれた。
僕と先輩は去年の部活動体験の時から始まった。
入学してから2ヶ月ほど経った頃、僕は部活動体験を行った。
入学する前までは部活動に入る気はなかったけれど、入学後の部活動紹介で僕は文化部が気になった。
「なぁ、お前は部活何入る?やっぱり俺はサッカー部かなー。この学校はサッカー部強いし、何よりモテたい! 」
そんなことを言っていた僕の幼馴染、安藤一朗はそんなことを言っていた。彼の夢はプロサッカー選手。
「夢」
これは努力次第で叶えられるもの。物によっては。
「僕は銀行員になりたいかな。」
将来は何になりたいかと聞かれて、僕はいつもこう答えていた。しかし、僕には別のなりたいものがあった。
「小説家」
僕は小説家になりたかった。元々本を読むのは大好きで、他の誰とも比べ物にならないほどむさぼるように読んでいた。また、小説をこっそり執筆していた。
小説は素晴らしいものだ。作者によって色々な物語が作られていく。
小説とは面白いものだ。読者によって色々な考察が行える。想像力が豊かになる。
漫画を否定するのでは無いが、漫画は絵がある。小説には読者の見方によっては人物の性格が変わる。
僕は親に小説家になりたいと言った。
僕の親なのだから子供の夢は応援してくれるものだと思っていた。当然賛成してくれるだろうと考えていた。しかし、両親は反対した。
「そんな事をするよりももっと安定した仕事に就いた方がいいわ。」
僕はショックだった。
だから僕は、こっそり小説家になる準備をした。親を見返すために。
ある日、学校の廊下を歩いているとあるポスターに目がいった。
「文化部 自由学部」
自由学部。
この言葉がどうしても気になった僕は、先生に聞いてみた。
「自由学部?あぁ、この部活は部員が3人しかいなくてな?ほぼ廃部状態なんだよ。まぁ部活内容はあれだ、なんか話によると」
“自分の好きなことを好きなだけやる部活”らしい。
なんだか曖昧な部活らしいが、僕が執筆するにはちょうどいい部活だ。
その日のうちに僕は、体験入部希望届けを出して下校した。
#ロマンス
柿