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物語の世界の登場人物に生まれ変われたら……

そう思ったことはない?

ちなみに私はめっちゃ思ってた。

……そしたら、本当に転生したんだよおお!!!

私が転生した世界は私の大好きな物語の主人公……のわけはなく、主人公の娘だった。

ああ、幸せ。だって、私の推しカプ(私の両親)が目の前にいるのだから。

私はお母様の腕の中でそう思っていた。

あ、ヤバい。口からよだれがこぼれそうになる。頑張って、よだれを口の中に戻した。

危ない、危ない。推しを汚すところだった。

「ホントに可愛い。私たちの赤ちゃん。」

「貴方も見て、この幸せそうなこの子の顔」

甘い声でお母様はそう呟き、お父様の方に見せる。

私から一言。あんたの方が可愛いよ、マイマザー。


ああ、もう幸せすぎてこわい。

そう思っているとあっという間に時は過ぎ、私は12歳になった。

この年頃になると、私たち貴族は学校に通うらしい。

私はマジで学校に行きたくなかった。




「お母様、私学校に行きたくないです」

「どうして?楽しいわよ」

そんな可愛い目で、見ないでほしい。尊死する。

「だって、学校に行ったら、お母様とお父様のイチャイチャが見れないじゃないですか」

私は、はっきりと言った。すると、お母様とお父様が顔を見合わせる。

「あなた、冗談よね。フウラは冗談を言ってるのよね」

「いや、よく見るんだ。フウラの目は本気だ」

お母様は「何をどう間違えたの」と自分の教育を嘆いているが、安心してください。

お母様のせいではなく、生まれつきです。

お父様が私に優しく言う。

「どうしたら、行ってくれるかい?」

考えると、私の頭にあることが思い付く。

「私、学校の楽しさがわかりません。なので、お母様とお父様の学生時代の話を聴きたいです」

「聴けたら、学校に行きます」

「全然いいわよ」

お母様は笑顔で言ってくれた。

私は二人に見えないように笑う。よしゃああ!!!

確か、お母様とお父様が出会ったのは学生時代だから、二人の馴れ初めが聴ける。

私は、ニッコニコで二人の話を聞いた。




ああ、最高だった。私は二人の馴れ初めを思い出しながら、ベッドの中でニヤニヤしていた。

「ニヤニヤして、何かいいことでもあったのじゃ?」

「サタン、だめだよ。フウラはオタクなんだから。今、妄想してるんだよ」

サタンとミカエルが私の頭の上でそう話していた。

この二人、悪魔と天使なのに仲がいい。

「何で、二人とも私が召喚してないのに出てこれるの」

「えっ、何でじゃろう?」

「何でだろう」

「いや、二人ともわかんないんかい!」


この世界では全ての人が魔法が使える。

だけど、使える魔法は普通は一人一つ。

私が使えるのは、召喚魔法。普通は召喚魔法は精霊を召喚できるものなのだが、なぜか私は悪魔と天使が召喚できる。


「それでフウラ、お主学校に行くんじゃろ?」

「うん」

私は嫌そうに呟く。

「まあ、理由は察しがつくが、学校に行くの悪いことばかりじゃないのじゃ」

「え~、例えば?」

私が尋ねたらサタンではなく、ミカエルが答えた。

「友達が出来るとか!」

「それは、禁句じゃ」

「え、何……!」

『⦅フウラの瞳に光が無い!!⦆』

私は一気に憂鬱な気分になった。私みたいな陰キャに友達ができるか!

「だ、大丈夫じゃ。フウラはわしの友人じゃ」

「そ、そうそう、僕たちがいるじゃん」

この二人……慰めてるけど、無自覚で私に友達出来ないと思ってるよね。

私はこの日、絶対に友達をつくってやると決意した。




とうとう、やってきてしまった。この日が。

「お母様、お父様、私学校に行ってきます」

「ええ、行ってらっしゃい」

「楽しんでおいで」

二人は優しくそう言った。でも、その瞳に水が溜まっているように見えるのは気のせいだろうか。

私は涙目でこう言った。

「イチャイチャするときは、私の部屋に置いてあるカメラで録画して下さいいいいい!!!!!」

すると、なぜかお母様もお父様も表情が消えた。何でだろう。





もし、物語の世界に転生できたら......

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