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今日は、涼太と二人での雑誌撮影。現場に入った瞬間から、妙に心が落ち着かなかった。
撮影者
「じゃあ次いきまーす。
もう少し身体くっつけてみようか」
「宮舘さん、渡辺さんの肩に肘、置いてみてください」
❤「……はい」
涼太は、ほんの一瞬だけ間を置いてから、
いつも通りの落ち着いた動作で俺に寄ってくる。
肘が、肩に触れる。
💙(……顔…近い)
横目で涼太を見ると、
表情はいつも通り、完璧に仕事モード。
……なのに。
💙(あ……)
💙(涼太…耳、赤い)
照明のせいかと思った。
でも違う。
どう見ても……。
💙(意識してるの、俺だけじゃないのかよ)
俺は意識的に表情を引き締めた。
💙(……今は、仕事だ)
──────────────
撮影終了後/楽屋
楽屋の扉が閉まると、
さっきまでの賑やかな現場の音が、すっと遠のいた。
今は二人きり。
💙「涼太……この前のことなんだけど」
❤「え!?……あ、あぁ……」
涼太の目が泳ぐ。
💙「俺の家で飲んだときの……」
❤「……う、うん」
💙「思い出したんだろ?」
💙「ここ最近、涼太おかしいもん」
❤「……バレてたか」
💙「わかりやすいなw」
❤「……ごめん」
❤「まだ俺……答え、出せなくて」
視線を落とす涼太。
その横顔は、いつもより少し幼く見えた。
💙「いいよ」
💙「真剣に考えてくれてるだけで、嬉しい」
💙「すぐに振られなくてよかったって、正直思ってる」
❤「……」
何か言いたそうに唇を噛む涼太を見て、
翔太はそれ以上、踏み込まなかった。
💙(……あぁ)
💙(完全に意識してるな)
今はまだ、答えがなくてもいい。
この距離が前よりずっと近いのは確かだから。
翔太は心の中でそっと頷き、
誰にも気づかれないように、微笑んだ。
つづく。