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私、西園寺琴弥さいおんじことみは今日理事長室に呼び出された。

何もわからない状態で。



ガラガラ


「西園寺琴弥さん、来てくれたんですね」

「はい、私に何か…」


何を言うのかわからない。

謹慎?それとも退学、停学とか?


「君を転校することに決めたよ」


…転校。

ようやく、あの学校から離れられる。

何処かの学園の方針とかなのかもしれない。

まあ、高校一年の私が転校って…。

こう見えて、訳ありだし。


「そこはどこの学校ですか?」

「桜花学園だよ」


桜花学園と言う言葉に驚いた 。

昔、憧れていたあの桜花学園なんだってことに。


「桜花学園…まさか、野球の強豪校ですか?」


何だって、桜花学園は野球の強豪校。

昨年、全国大会で優勝した。

私はその時見ていた。

圧倒的な力を持つ部員に惚れたのだ。


「そうだよ、君のマネジメントはさすがだから野球部のマネージャーになってほしいんだ」


この学校。 転校する前の私はバレー部の選手兼マネージャーをしていた、文武両道の人。

少しだけ、野球の知識はあるのだが。


「いいですよ、私、必ず優勝に導きますから」


そう心の中で決意したのだ。しかし…


「ちなみに寮生活だから琴弥さんには生徒会長と生活してほしいんだ」


理事長さんやりすぎじゃないですか!?

本当に驚いてしまった。

寮生活、1人ならのんびりとやっていけたのに生徒会長と共同生活みたいな…。って変なこと考えるな!


「この人が転校生の子ですか?」

「あぁ、琴弥さんこの人が生徒会長です」

「こんにちは、桜花学園生徒会長の大谷翔平です」


嘘…寮生活出来ないわ…。

テレビで注目されるあの大谷翔平が生徒会長なんて…。

この学園ヤバすぎる。

とりあえず、真面目に挨拶しないと…。


「生徒会長、こんにちは」

「君が転校してこの学園に来ることは嬉しい、よろしく」

「よろしくお願いします、会長」


嬉しいのはこっちもだよ!!

ニュースで出てた“桜花の二刀流”でしょ!?そりゃ、ちょっとヤバい…。

こんな学園に転校生として…焦る…。





転校は6月頃、しばらくは休んでもいいと言われた。

あの先生は命の恩人だ。

その間に転校の準備などをするらしい。


「やっと、あの高校から離れられる…」

「私は、これから…」


そう決心して、私は転校の準備をするのであった。



桜花の二刀流が私を愛している。

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