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転校初日
「おぉ…桜花学園大きいんだ…」
6月頃、私は桜花学園に転校した。
野球の強豪校なんだから、そりゃ設備も凄そう…。まあ、部活尊重してます!ってね。
「西園寺か?クラスはどこだ?」
後ろから声をかけられた。正体は生徒会長の大谷翔平さん。まあこれから「会長」って呼ぶつもり。会長との寮生活を誰かにバレたくないからよ。
「会長、1年D組でした」
「あいつ生徒会長とくっついて…って転校生?」
また遠い所から、私の文句が聞こえた。くっついてるとは、私は頼っているだけです。
「クズは黙ってろ、って副会長何してるんすか」
守ってくれた…。って言い方悪くない!?あと気づくの遅すぎ。生徒会長は生徒会のメンバーは分かって当然だと。
「副会長?会長、認知するの遅くないですか?」
「あんたに言われたくないわ」
めちゃくちゃイラつく。転校生にあんたって会長大丈夫か?まあ彼なりに頑張ってると。
「君が琴弥さん?桜花学園へようこそ、副会長の吉田正尚だ」
副会長見ただけでわかる。マネジメント力でここに来たわけでもない…。私は野球を見るのが大好きだから!!(1年ちょい推してる)
「よろしくお願いします、副会長さん」
私は、副会長に笑みを浮かべた。
トコトコ
先輩が多いな…。
そりゃ同級生とかは…。
資料とかよく見てたたから、生徒会長とかは余裕でわかる…。
風紀委員長とかはちょっと資料見ないと…。
「え?転校生…!?」
「私の会長が奪われそうだわ…」
転校生あるある。
下駄箱かわからぬところで結構ざわめく。
私の会長が奪われそうだわってどれだけ会長好きなのよ。
「さっさと教室行くぞ、副会長は何かあったら連絡して」
…真面目なんだろうな。あの事を…。
「了解です」
副会長の冷静な返事。
そりゃ生徒会のメンバーになれるわ。
廊下
「先生、今日からよろしくお願いします」
「琴弥さん、よろしくお願いしますね」
1年D組の担任、優しそうで嬉しい。
前の学校の先生も優しかったし、転校の案もこの先生だったから…。
「今日は転校生が来てる、どうぞ」
私はこれからお世話になる教室に入った。
「おいおい、クール系美女だぞ…」
今、この学園でよく聞くのが「クール」。
「西園寺琴弥、よろしく」
「西園寺さんは宮城くんの隣だからね」
私は宮城という生徒の隣の席だ。
宮城…?
何だ、この癒し感は…?
会長とは違って癒しがある…。
ごめんなさい会長…。
貴方は今までで1番かっこいいです。
「西園寺琴弥さん?聞いてるー?」
宮城って言う人に呼ばれた。 多分あの人は宮城大弥。野球部の部員。
「ご、ごめんなさい…!あなたが宮城大弥くんだね?」
つい、フルネームで言ってしまった。
私がフルネームで言うから、彼は疑問に思ったのだろう。
とりあえず、切り替えてやっていこう。
新たな生活の始まりだから。真面目にやらなくちゃ…。