ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
素晴らしく暇
あ、良かったらコメントよろしくお願いします
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「次の任務やが……少し編成を変える」
utのその一言で、作戦室の空気が張り詰めた。
地図の上に置かれた駒が、ゆっくり動かされる。
その中で、rbrの駒だけが——前線に近い位置へ移された。
「rbr。お前、単独でこの中継地点を確保しろ」
一瞬、ざわめきが走る。
「単独……?」
「新人に任せる配置やないやろ」
小声の抗議を、utは一切気にしなかった。
「理由は三つある」
淡々と、しかし明確に。
「一つ。ここはA国の旧市街構造に似てる」
「二つ。交戦確率は低いが、判断ミス=即失敗」
「三つ——裏切るなら、ここが最適や」
その言葉が、rbrの胸に突き刺さる。
試されている。
忠誠も、判断力も、覚悟も。
「……了解です」
声は、震えなかった。
zmが一歩前に出る。
「ut、それまじか?」
「せや。
甘やかして信用は得られん」
utはrbrを見る。
「生きて戻れば、評価は上げる。
戻らんかったら……そこまでの存在や」
残酷なほど、合理的だった。
夜。
rbrは一人、指定された建物へ向かっていた。
瓦礫、暗闇、静寂。
A国で生き延びた記憶が、嫌でも蘇る。
(……ここは、昔の市場通りに似てる)
罠の位置。
狙撃ポイント。
人が隠れやすい影。
全てが、体に染みついていた。
中継装置を設置し、通信を確認する。
「……接続、良好」
その瞬間、足音。
rbrは即座に身を伏せた。
敵兵——
いや、自国側の偵察兵だった。
「誰だ!」
rbrはゆっくりと姿を現す。
「司令部隊所属。
司令utの命令で来た」
沈黙。
疑いの目。
だが、rbrは冷静に続けた。
「この位置は、三分後に敵の索敵が入る。
今のうちに離れた方がいい」
直感と経験。
賭けだった。
数秒後、遠くで爆発音。
偵察兵は舌打ちする。
「……信じる」
二人は無事に離脱し、任務は完遂された。
拠点に戻ると、utが待っていた。
「裏切る気は?」
「ありません」
即答だった。
utは、少しだけ笑った。
「合格や」
その一言に、部隊の空気が変わる。
「まだ全面的な信用やない。
でも——お前は“使える”」
zmが、珍しくrbrの肩を軽く叩いた。
「よくやった」
rbrは静かに息を吐く。
この配置は、罰でも嫌がらせでもない。
――選別だった。
そしてrbrは、その試験を生き延びた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ひぃん
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!