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嘘つきな私に、光が差すまで。

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嘘つきな私に、光が差すまで。

12 - 第2章 メッキの剥がれた日常 第12話

2026年01月13日

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​「……はぁ」


部屋に入って鍵を閉めた瞬間、私は玄関に座り込んだ。


パンパンに浮腫んだ足をハイヒールから引き抜くと、解放感よりも虚しさが勝った。


​(なんで隣の人に、あんなに惨めなところ見られなきゃいけないの……)


​光に借りた千円札をテーブルに置く。


大手代理店で何千万の予算を動かしてる私が、隣の売れない芸人に千円借りて、泣いて。


バカバカしすぎて、乾いた笑いが出た。


​その時、トントン、と壁が叩かれた。


「……え?」


古いアパートだから、隣の振動がダイレクトに伝わってくる。


​「おーい、生きてるかー? 泣きすぎて脱水症状とかになんなよ」


壁越しに、光の抜けたような声が聞こえた。

嘘つきな私に、光が差すまで。

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