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18話 レッスン終了の時
逢坂くんに連れて来られたのは、空き会議室だった。
ここに来る間、ひと言もしゃべらなかった逢坂くん。
(相談したいことがあるって言ってたけど、何だろう。すごく深刻そうだったけど……)
緊張していると逢坂くんが振り向いた。その顔が変わらず真剣で、姿勢を正す。
私と向かい合い、逢坂くんはすぐに話を切り出した。
「単刀直入に言うけど」
「う、うん」
「高野部長の話。海外支社に行くってやつ、本当だから」
「えっ。本当って……何で逢坂くんがそれを知ってるの?」
「……さっき話を聞いたんだよ」
逢坂くんは少し不機嫌そうに息を吐く。それから今日の午前中、突然課長達に呼ばれたと話し始めた。
「高野部長、新しい海外支社の立ち上げのために向こうに行くことが決まったんだと」
「海外支社の立ち上げって……」
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