緑side
慧)あいつらはお前の友達か?
緑)ちげぇよ。慧さんを見つけるための道具だよ。
慧)大事にしてきたって言ってんのに?
緑)うるせぇな。いつからそんないい人になったんだよ、
慧)はっ、笑 俺はもとから良い人だよ。逆に狂ってんのはあいつだった。
緑)は?
慧)お前、覚えてないのか?あいつはお前に命をかけてた。私とは同じ未来にさせない、って。だけど、それが過保護すぎたんだろうな〜…
緑)何言って、母さんは…
そういえば…いつも母さんは俺自身を見ていてくれてなかったかもしれない。
テストの点数。性格。生活のリズム。それが全てゲームの登場役みたいに設定されてた。
俺の自由は母さんみたいな、黄緑色の髪の毛とか容姿だった。
緑)…。
慧)…あのさ、あのことまだ覚えてるのか?
緑)逆にそのことだけしか覚えてねぇわ。
慧)そっか、
そう言ってあいつは淋しげに笑った。なんでそんな顔すんだよ。辛いのは俺のはずなのに。母さんを殺したやつがすぐそばにいるのに…
なんで…なんで、
ー殺したいって思わないんだろ…
慧)…なぁんか、もうどうでもいいわ。
緑)は?ちょっと待て…、俺はお前を許すなんて言ってないぞ、
慧)別に許さなくていいよ、…でも、俺がここまできてて殺さないって時点でお前にもなんか考えてることあんじゃねーの?
緑)…
図星だった。母さんは俺を愛していたんじゃなかった…?失敗しないように育てられてきただけだった?そして俺を利用したかった?よく分からない。
慧)…最後に言っておくが、お前の母さんはちゃんとお前を愛してたぞ。愛しすぎてしまった結果がこれだっただけだ。
…もう、なにもかもが分からなくなってきた。そこから慧さんと別れ、家に帰った。
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