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*_夜空愛華_* フォロバ中
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諦めたくない夢
赤「じゃあー、まず俺から。」
そう言って莉犬が赤い封筒を手に取った。
みんなが頷く。
莉犬は少し笑って封筒を開いた。
中にはたくさんの便箋。
そこにはこう書かれていた。
『リスナーのみんなへ
今日はすとぷり10周年の日だね。
だから少しだけ、昔の話をしようと思います。』
そう言う莉犬を、ほかのメンバーは優しく見守っていた。
『昔の俺はね、自分が嫌いだったんだよね。』
少しだけ莉犬は涙ぐむ。
『みんなと違う気がしてさ。
なんで俺は俺なんだろうって。
なんで普通になれないんだろうって。』
笑いながら話している。
だけど、その声は少し震えていた。
『誰にも言えなかった。
言ったら嫌われるかもしれない――って。
だからネットの世界に逃げてたんだ。
現実から逃げたくてさ。』
るぅとは静かに頷きながら聞いている。
ころんも珍しく茶化さずに聞いていた。
『でもさ。
ネットの世界で、こんなに素敵な仲間に出会えたんだよ。』
そう言ってメンバーを見る。
『最初は怖かった。
本当に信じていいのかなって。
また裏切られちゃうんじゃないかなって。
でもね。
気づいたら一緒に笑ってた。』
ジェルがふっと笑う。
橙「懐かしいな。」
莉犬も笑いながら再び手紙へ視線を向けた。
『だから今、俺はあの頃の俺にこう言いたいの。』
少し息を吸い、ゆっくりと読み上げる。
『大丈夫だよ。
今は信じられないかもしれないけど、君にはちゃんと居場所ができる。
自分のことを好きになれない日もある。
泣きたくなる日もある。
でも大丈夫。
君はひとりじゃない。
最高の仲間に出会う。
そして、たくさんのリスナーさんに出会う。
今の俺は胸を張って言えるよ。』
莉犬は少しだけ笑った。
そして――
『生まれてきてよかったって。』
その言葉と共に、頬を一筋の涙が伝った。
少しだけ沈黙が流れる。
莉犬は手紙の最後のページをめくった。
『そして、ここまでずっと一緒に歩んできてくれたリスナーのみんな。
まず言いたいことは、ありがとう!
俺を見つけてくれてありがとう。
俺を選んでくれてありがとう。
楽しかったことも、苦しかったことも、全部大切な思い出です。
その思い出一つひとつが、俺の宝物です。
これから先も、たくさん思い出を作っていこうね。
君と10周年を迎えられて、本当に幸せです。』
『心からありがとう。』
『莉犬より』
莉犬は静かに手紙を閉じた。
部屋には穏やかな空気が流れる。
赤「なんか照れるね笑。」
そう言う莉犬に、
青「泣きそうになったんだけどー笑」
黄「僕もですよ!」
莉犬は少し照れくさそうに笑った。
そして最後にこう言った。
赤「みんながいたからだよ。」
赤「本当にありがとう。」
その言葉に誰も何も言わなかった。
ただ優しく笑った。
静かな部屋に、鼻をすする音だけが響く。
机の上には、まだ五通の封筒が残っている。
次に手を伸ばしたのは――――
青色の封筒だった。
コメント
1件
読んだわ、莉月さん。第2話、めちゃくちゃ刺さった…。 莉犬くんの「自分が嫌いだった」って言葉がもう、グッとくるよね。でも、ネットの世界で仲間に出会えて「生まれてきてよかった」って言えるまでになるストーリーが、すごく丁寧に描かれてて泣きそうになったよ。メンバーが静かに見守ってる空気感も大好き。 次の青色の封筒、誰のかすごく気になるわ。続き楽しみにしてる!