テラーノベル
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兄が高校一年になって、ある時期から兄はずっと機嫌良かった。
特に私にはそれまで以上に優しくなって
時々、私が欲しがっていた物をプレゼントでくれた
それが欲しいと兄には言ってないのに、
まるで、見透かしたように
アルバイト代で欲しかったものを買ってきてくれた。
『おにぃ、なんで私の欲しかったものがわかるの?』
『俺がお前のこと大事に思ってるから、きっとテレパシーで通じたんだな』
そんな風に笑って誤魔化す。
兄が、私の興味に詳しかったのは
――後から考えたら当然だったけど
この時は、人の気持ちがわかる兄だからだろうなって、そう思って納得していた。
『おにぃ、最近ずっと楽しそうだね。高校で素敵な彼女でも出来たの?』
『まぁな』
この時は秘密主義の兄が珍しく認めた。
幸せすぎて、本当は自慢したかったのかもしれない。
兄は髪型に気を配り、休みの日はコロンをつけ、アクセサリーもつけていた
着飾らない兄のこういう変化も珍しかった
とにかくその頃の兄は
見ているこっちまで嬉しくなるくらい幸せそうだった。
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