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知らない間に続きがでてて飛び跳ねました。尊かったです、Dキスすんのも尊いです。ありがとうございます。

思わずにやけそうでしたありがとうございます
夜になると住宅街の明かりも消えて公園の街頭ひとつだけが頼りになった
パジャマに上着を着て外に出た俺は想像以上の寒さで全身に鳥肌が立ってしまう
先に着いていたらしいショッピに手を振ると
微笑んで手を振り返してくれた
ci「よ、さっきぶりやな」
sy「さっきって、もう何時間前やねん」
ci「んふふ」
そんなふざけた会話をしながらショッピの隣に座る
sy「…チーノ?」
ci「ん、なに?」
sy「夜だけは恋人、ってお前から言ったの忘れてへんから」
ci「…ぅ、うん……おれだって忘れてへんし…」
ショッピの熱い視線と昨晩会った時に無責任に言い放った言葉が今になって傷となって返ってくる
sy「手、つなご」
ci「は…!?おれ、寒ないし…べつに……」
うそだ。さっきの言葉で身体の体温は少しだけ高くなっても、手は指先まで冷えて感覚も麻痺しているのだ
sy「恋人同士なら手繋ぎなんて朝飯前やろ?」
ci「ぇ?まぁ…うん、そうだけど、さ……」
恥ずかしくてもじもじする俺を見かねたショッピは強引に俺の左手を取って指を絡めてきた
sy「…なんや、冷たいやんけお前の手」
ci「…ちょっとだけ嘘ついた…ごめん……」
初めて手を繋ぐわけじゃないのに、まるで女の子と初めて手を繋いだ時みたいな、恥ずかしくて何も考えられないような感覚で顔が熱い
sy「可愛いとこあるやん」
ci「やめろよ…女じゃないんだし……!」
sy「ふはは、ほんとは嬉しいくせに、照れんなって。」
ci「だから…もう……」
この行き場の無い感情をひたすらどうすればいいのか分からなくて、ただ顔が熱くなるのを感じた
sy「チーノは彼女とか作らへんから俺とこういうことできんの?」
ci「そりゃまあ、彼女は欲しいけど出来ないし」
sy「じゃあ彼女出来るまで恋人ごっこずっとできるな。あ、俺がもうチーノの彼氏みたいなもんか」
ci「……ばか」
既に近い距離をこのままどうすることもできないでキスをされてもハグをされてもきっと俺は嫌じゃないから抵抗できない
sy「…夜だからなんでもいいんじゃなかったけ?」
ci「なんでもってなんだよ……」
sy「そりゃあ、キスでもハグでもセックスでも、チーノどうせ男でもイけるやろ?」
ci「ま、まだ早いって、そういうのは!!」
sy「んふふ、チーノは段階踏まんと許せないんや」
ci「そりゃそうだろ、ショッピは思い切りがいいんだよ…」
sy「…でも、キスくらいならええんちゃう?」
ci「……え?」
肩を寄せてぐいっと顔を近づけてくる
顔のパーツ全てがキリッとしていて綺麗で、色素の薄い瞳にはどんな顔の俺が写っているのだろう
ふしぎと抵抗する気にはなれなかった
なんならそれを受け入れようと瞼を瞑っている
暖かくて薄い唇が俺の唇に触れると、ゾクッと身体が震えた
ファーストキスが本当にこいつでよかったのか。頭の片隅に小さな疑問が思い浮かぶがそれもどうでもよくなってしまうくらいに心地のいい感触だ
やがて唇同士が離れると、すり、と頬を撫でられる
sy「冗談のつもりだったのにチーノが真に受け止めるからほんとにしちゃった」
ci「冗談じゃなくなったじゃん…」
左手は先程よりもっと固く結ばれている
熱くなった身体がまるでショッピのことを意識してるみたい
sy「…ほんま、そんなちょろいとすぐに汚いおじさんに手出されるで」
ci「美形でもないのに俺が狙われるわけないやろ…」
sy「お前は警戒心がなさすぎんねん、だからこんな簡単に受け入れるんやろ?」
ci「…それは、……そうかも、だけど…」
sy「誰にでもそんなすぐに心開かんでな」
ci「どういうことだよ、」
少し目を伏せて神妙そうな面持ちでそういうショッピが少し不思議だった
sy「…べつに」
ci「いみわかんないし」
sy「またキスしたいとかこれ以上のことしたいって俺が言ったらチーノは受け入れてくれんの」
またさっきみたいになにか含まれているような熱い視線で此方を見てくる
ci「分かんないし、しらない…」
sy「そっか」
そんなショッピをはぐらかす様に曖昧な返事をすると少し残念そうな顔をした
ci「……ショッピのことは別に、嫌いじゃないから」
sy「チーノは俺のこと大好きやもんな」
ニヤニヤ笑いながらほっぺたをなでたりつねったりして俺の反応を楽しんだ
ci「まあ、あながち間違いではないかも、」
sy「じゃあもう1回していい?」
こういう時だけいい顔するの、好きじゃないのに。そんな顔も許してしまいそうなくらいにショッピに惚れてしまった自分があまりにも受け入れられなかった
俺の返事も聞かずに顔を近づけてくるショッピを慌てて阻止した
ci「きょうはだめ、」
sy「なんで?チーノも乗り気やん」
また唇を重ねてしまったら本当にショッピしか見えなくなりそうで怖かった
ただの友達のはずなのに、関係が進展するのを怯えていた
ci「……なんにもないけど、やっぱりまだはやいんだよキスとか」
sy「あ、もしかして俺がファーストキスやった?」
ci「なッ…!?ま、まぁそうやけど…」
sy「チーノの初めてとっちゃったなあ」
ニタァと嘲笑う。悪いことをしてる時のショッピの顔だ
ci「ショッピは初めてじゃないん」
sy「おれだって彼女くらいできたことあるわただ高校になると面倒くさくなっただけ」
ci「その、じゃあ…童貞じゃないってこと……」
sy「え?まあ、せやな」
仲間だと思っていたのに、ショッピだけ童貞を卒業しているのと言う事実を知ってしまった
ガクンと身体の何かが崩れ落ちる
ci「お前と俺はずっと仲間だと思ってたのに」
sy「チーノは女の子とできるん」
ci「そりゃもちろん」
sy「練習せなあかんのちゃう?」
ci「練習ってな」
開いたままの口から温かい舌が入ってくる
ci「ん゛っ、♡♡ん、ふ…ぅ゛♡♡♡」
それが舌だとわかっても突き放すことは出来なかった
それくらい気持ちよくてくせになっていた
ci「ぁっ、♡♡♡ん、ぁ゛っ♡♡ん、♡♡ん゛っ♡ぅ、♡♡」
ci「ぁ゛っ…♡♡」
生暖かい舌が自分の口から離れていくとなんだか寂しくなってショッピの服をきゅっと握った
sy「…ほんまに乗り気やん」
ci「だってしょっぴから…っ」
sh「積極的なチーノもすきやで♡」
ハッとなって我に返ると抵抗しなかった自分がバカみたいで照れくさくなる
ci「……おれ、もうかえる…」
sy「まだ1時過ぎやで、帰らんといてや」
ci「…こんなことしてこれからお前とどう接すればいいんや」
sy「今まで通りでええよ、お前がどんなことしても俺は変わらず接すから」
ショッピの指が俺の頬を撫でる
柔らかい表情は俺を安心させるようで、でも心拍数は落ち着かなかった
ci「そ、そういうとこ……ほんまに…」
緊張か、恥ずかしさで震えた声を絞り出す
sy「チーノもこんなことされても俺と変わらず接してくれるか?」
ci「…しょっぴがおれのこと嫌いじゃないなら…」
sy「ほなよかったわ」
頬を撫でられる感覚がなんとなく癖になっていた
筋が通ったサラサラの手で撫でられる感覚は眠気を誘っていたみたいで、瞼が次第に重くなる
ci「しょっぴ、」
sy「もう眠いんやろ、そろそろ帰ろか」
ci「うん……」
ベンチから腰をあげると隣に並んでふたりでゆっくり歩き出した
ci「…月曜日はさ、一緒に登校したい」
しょっぴの暖かい手が俺の手を包み込む
sy「うん、あさから迎えに来るから」
帰るのに5分も催さないおれの家に着くとしょっぴはゆっくり手を離した
ci「………また手つないでくれる?」
sy「いくらでも繋いだる」
ci「…へへ、ありがと…」
sy「じゃあ、おやすみ」
小さく手を振ってくれると玄関の扉がゆっくりしまって姿が完全に見えなくなってしまった
一人だけの家は寒くて暗くて心細いけど、なんとなくしょっぴのおかげで居心地がいい気がした
まだしょっぴの温もりが残っている気がして暖かくなる身体を収めるように急いで布団に入った
徐々にお互いに心を開いていく