テラーノベル
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今日、君が僕に会いに来た。
「おかゆ、久しぶり…」
『あ、スバルちゃんじゃん〜!』
「1年ぶりだな、」
『え、僕たちそんな会ってなかったけ?』
「最近、忙しくてさ…なかなか会いに来れなかったわ。」
『そっか〜…笑』
「そういえば、トワと付き合ったんだ。」
『へぇ〜、そうなんだ。』
「おかゆは、応援してくれるか?」
『当たり前じゃん〜』
「お前のことだから、なんやかんや応援してくれるよな…笑」
『なんやかんやってなんだよっ! 』
「おかゆは、最近楽しいか?」
『最近は、つまんないかな〜』
「スバルは、お前が居なくなってからつまらなくなったよ。」
『僕も君が居ないとつまらないよ…』
「あのさ、おかゆ…」
『ん、なになに〜?』
「スバルさ…」
『うん?』
「お前のことが好きだった。」
『え?』
「だけど、告白する勇気がなかった。」
『…』
「関係が壊れるのが怖かった。」
『スバルちゃん…』
「でも、めっちゃ後悔してる。」
「もっと、早く…ちゃんと好きを伝えればよかったって…」
『そっか、』
「だけど、そろそろスバルも前を向かなきゃいけないんだ。」
『…そう、だよね。』
「だから、もうここには来れない。」
『…うん』
「だから、もうバイバイだ。」
『うん、』
「あ、そうだこの花…」
『?』
「ここに飾っていくぞー。」
『ありがとね、』
「じゃあ、今度こそさよならだな。」
『…』
『スバルちゃん、来るの遅すぎだよ…』
『僕、君のことずっと待ってたのに…』
「…おかゆ、?」
『僕も君のことが好きだったよ。』
「え、?」
『先に待ってるからね。』
「待って、おかゆ…!」
春の温かい風が体にあたる。
そして、君のお墓にお供えしたハルジオンの花も風に揺られ、綺麗になびく。
もう一度、君の声が聞こえたら…
⬇にハルジオンの花についてや物語の解説があるので是非見てください。
【ハルジオンの花言葉やちょっとした雑学】
ハルジオンは”追想の愛”という花言葉を持ってます。
(「追想の愛」とは、過去の愛を偲び、その思いを大切にする、あるいは、過去の愛が忘れられない、未練があるといった意味合いを持つ言葉らしい。)
⬇これ、大事よ。(読んでね。)
※ちなみにですが、ハルジオンの花は貧乏草」と呼ぶことがありますが、これは「きれいに手入れをされた庭には生えないけど手入れの行き届かない貧乏な人の家の周囲に生えている」ことからきているらしいので、お供えやお見舞いでハルジオンの花を持っていくのはあまり良くないらしいです。(詳しく知りたい方は自分で調べて下さい。)
じゃあ、なんでスバルはハルジオンをおかゆのお墓にお供えしたのか…。
今回は、まずまず物語の時代背景が関係しています。
イメージで言えば、中世ヨーロッパとかで
おかゆが、王族または貴族出身。
お金に関しては余裕があるという風に捉えていただければと思います。
スバルはその反対で、貧困層が出身。
お金に余裕が無いという設定です。
そんな中、2人は恋に落ちるのですがお互いに愛を伝えることがなかなかできなかった。
ある日、おかゆが街で流行っている病気にかかり亡くなってしまう。
スバルは、そのことを知らず1年の月日が経ち、おかゆとの共通の友人であるトワからおかゆが1年前に亡くなってしまった事を知る。
そうして、なんとかトワに支えられながら日々を過ごし、やがて今度はトワと恋に落ちるが、おかゆへの気持ちがまだ微かにあり、そんな自分の気持ちにけじめをつけるため町外れの墓へと足を運び、ちゃんと別れを告げる。
何か、お供え物をしようと思ったが生活が苦しく、花を買うお金がない。
墓へ言ってる道中、そこら辺にでもありそうな花を見つけ、適当に摘み、それをお供えした。
偶然、それがハルジオンだった。
ハルジオンの花はまるで2人の恋を表しているようだったので、今回物語の中で採用させていただきました!
が、先程も言ったようにハルジオンは貧乏草と呼ばれているのでお供えやお見舞いなどで、持っていくのはおすすめしません。
以上!!
コメント
4件
花を飾ってくところで、ん?ってなったけどそういうことか...
よっしゃ、眠気に勝って投稿できた。 ちなみに、師走さんの誕生日花もハルジオンで追想の愛です。 きゃー、ロマンチックー。 って言っても、色々調べてるうちに貧乏草とか出てきて萎えた。 本当に、お供えとかお見舞いにハルジオンはおすすめしないからな!! 現在ホロの短編小説のみですが【✨リクエスト募集中✨】 コメントで書いて欲しいカプ、どういうシュチュがいいかを言って下さい!(カプのみでも可) 🔞は❌