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吸血鬼
愛されたい
貧困
助けたい
甘やかされたい
どうにかしてやりたい
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アリス「っ、」
呼吸を荒くして、目を覚ました。ヴィリーがまた優しい目で俺の背中をさすっていた。
アリス「…ありがとう、」
こいつ、本当は優しいのに、んで隠すんだ、
どうやら日が昇ったばかりのようで、ヴィリーは俺がこの館にいるなら、とまた眠った。少し不安そうな顔だった。
どうしても目が覚めてしまった俺は館を歩き回っていた。すると、庭園の方で、なにかしているザルバが居る。
サルバ「……」
俺が庭園にこっそりと行き、見ていると、ちょうど矢が的の真ん中に刺さる。
アリス「…すげぇ、」
ボソッと呟くと、サルバがこちらを見る。
サルバ「なんだ、アリスか、、びっくりした、ヴィリーは?」
アリス「寝た。」
サルバ「そうか…」
サルバは、庭園にある椅子に座り、お茶を出してくれた
サルバ「少し昔話でもするか?…こういうのはだいたい夜にするものだがな、w」
ふふ、っと笑い、サルバが椅子に座る
アリス「何の話をしてくれるんだ?」
サルバ「…俺の昔話、でどうだろうか?」
アリス「!…嗚呼、聞かせてくれ、」
サルバ「…俺は、、あまり良くない家庭に生まれた。 」
母「…」
母は何もせず、男と遊んでいた。
父「あ”?んだその目はァ!」
父は、賭け事好きの人で、賭け事に負ける度に俺に暴力を振るった。
サルバ「ごめんなさい、ごめんなさいっ、」
俺はただ謝るだけだった。
いつか死ぬと分かっていたから。
だが、ある日急にその死は遠のいた。
家から逃げ、謎のゲートを何回も通り、歩き続け、ついに力つき、次に目が覚めると、
カーザ「めがさめたか。」
まだ幼かったが、カーザ様にあった。拾われたんだ。こんなに豪華じゃなかったが、とても素敵な屋敷だった。
俺が1番最後だった。
カーザ様、ヴィリー様、ビリー、ルル、あと、サヤが居た。サヤは、、君の村で死んでしまった吸血鬼だ。
サルバ「…あ、えっと、、」
ヴィリー「まず俺らからじこしょぉかいなぁー♡俺ヴィリー♡」
カーザ「ボクはカーザ。ここのぼす、?らしい。よろしく頼む。」
ビリー「ふんっ。__!!」
ルル「…ルル。」
サヤ「サヤだ。よろしく。」
今考えると、サヤは君に似ているな。
アリス「……」
俺に似てる、、あれ、俺、じいちゃんに育てられてたから、こんなことないはず、なんで、似てるって思ったんだ、?
サルバ「…ん、カーザ様とビリーが起きたな。」
たしかに。2階からビリー大声が聞こえる。
あっという間に食事だ。
ビリー「…全員揃ったな。」
少し慣れてきた。
サルバ「今日は俺の日だから、…少し俺の手伝いをしてくれないか?」
苦笑いで俺を見る。
アリス「?もちろん!いいぞ!」
こんなことになるなんて思わないだろ
アリス「…ケホッケホッ……」
サルバ「ここ埃っぽいよな、すまない、すぐ終わらせよう。」
お皿洗いに掃除に選択に昼飯を作って……夕飯の下準備……
あれこれしてたら夕方。下準備をしていたから少し余裕がある。
サルバの膝の上に乗りながら読書。
吸血鬼は膝に乗せるのが好きなのか、?
サルバ「済まないな、今日は大変だっただろう。」
俺の頭を撫で、謝ってくる。
アリス「いや、大丈夫だ。ありがとうな。」
柔らかいサルバの笑顔を見て、俺は安心した。
そこから夕飯を作り、食べ、風呂に入り…
寝る時間。
サルバの部屋には剣や、弓が壁に飾ってある。危ないな。
カーザや、ヴィリーに比べると小さいベットに2人で横になると俺よりでかいサルバの体で、俺を包み込んでくる。暖かい。
とん、とん、と心地よいリズムで寝かしつけてくれる。
サルバ「…〜♪」
子守唄まで。
とても眠くなってくる。サルバに少し体を寄せ、夢の中へ。
まともで、優しい奴すぎて、本当に吸血鬼なのか疑いたくなる。
まるで人間みたいな奴だった。