らうふかれつごー
前回色々説明したからそっちから見てねん
🤍×💜
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💜side
俺には恋人がいる。
「おはようございまーす」
朝、楽屋入りしたら一番に駆け寄ってくる此奴。
「ふっかさんおはよう!」
「遅かったね、大丈夫?」
子犬のようにしっぽを振りながら抱き着いてくるこいつこそが俺の恋人のラウール。
わしゃわしゃと撫でてやると、しっぽが上がった気がする。
本当、見えないはずのしっぽが見えてくる。
「ふっかがお母さんで、ラウがマザコンな子供の親子…いいな」
「よくねぇよ!(わら」
メンバーが俺らのこの絡みに「親子」と言ってくるけど、一応俺らは恋人。
こんな感じだけど、俺らはシークレット恋人だからメンバーにもマネージャーにもバラしていない。
だからか余計親子親子と言ってくるけど、親子ではないだろう。
「ふっかさーん、靴紐結んでー!」
靴紐結んで欲しいと駆け寄って来るラウを「はいはい」と軽く受け止める。
「でもラウって自分で結べたよね?(わら」
俺に結ばせてるけど、一応ラウは結べないこともない。
1人の時は自分で結んでるし、たまに結ばせることを忘れて自分で結ぶ時だってある。
そんな様子を見てるから、結べるのももちろん知ってる。
でもラウは、足長くてしゃがむのがしんどいから俺にに結んでもらいたいと足長いアピをしながらニヤニヤしている。
メンバーには「もはや親子でしょ」とか、「ふっかママ」などとずっとからかわれる。
まあ、恋人ってことがバレて無いだけ苦笑いと言ったところ。
ラウは嬉しそうにニヤニヤと笑っている。
ーー
「ラウは可愛いなぁ(わら」
メンバーのからかいが少し面白く感じてきた頃、俺は家でラウを撫でながら笑っていた。
「…最近、俺の事子供みたいな扱いしてるよね?」
「いつまで子供扱いする訳?」「俺、彼氏だよ?」
流石にラウも不満に思い始めたのか、俺の態度にすね始める。
「バレないようにしてるだけ」と取ってつけたような理由を話すも、家でも子供扱いしてるじゃんと図星をつかれて無事敗北。
「ふっかさん、いくら年齢差あったとしても、俺の事対等だと思ってる?」
まあ、流石に11歳12歳下となると、保護者みたいな愛情も生まれてしまう部分もあるのは事実。
でも、それよりも勝るのが恋人としての愛情。
ラウとならハグもキスも出来るし、それ以上だってできる。
でも、ラウは納得いかなさそうに部屋を出ていってしまった。
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🤍side
最近、恋人のふっかさんの愛情が恋人としてよりも家族としてって感じになっている。
楽屋でならバレないようにそうしてくれてるのかなとも思ったけど、家でもしてくるからそうでは無いみたい。
なので、押してダメなら引いてみろ作戦をやろうかと思う。
あえて甘えず、距離をとる。
子供扱いされるのならば、いっその事甘えない方がいいよね。
「おはようございまーす」
今日もふっかさんはいつも通り楽屋入りしてきた。
でも俺はいつもみたいに「おはよう」って駆けることはしない。
メンバーと話しながらしたい気持ちをグッと我慢する。
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💜side
いつも通り楽屋入りをし、今日はラウ来るかなとワクワクしていた。
でも、そのワクワクを他所にラウは他のメンバーと話してばかり。
気付いてないのかなとそこまで気に止めてなかったけど、今日1日ずっと目も合わしてくれないし、話もしてくれない。
何か事情があるのかもと話しかけてはいないけど、流石に寂しい。
寂しさあまり、ため息をこぼしたらメンバーが心配して来た。
「ふっかさん、今日浮かない顔してんな…なんかあったん?」
心配そうに見つめてくる此奴は、向井康二。
「うん、ちょっとね」
そう返したら、話聞くよと言ってくれた。
相談したいけど、恋人関係がバレたら駄目だしここは引くしかない。
私情だから大丈夫だよって軽く返して、逃げるようにトイレへと来た。
「…ラウ、急にどうしたんだよぉ」
誰か来る限りはこの声も聞こえないだろうし、流石に外にまでは届かない声量なので、愚痴をこぼす。
ラウがどうして俺の元へ来なくなったのかが理解出来ず、嘆くばかり。
「……ふっかさん?」
嘆いてばかりいる俺は、人の影に気付かなかった。
しかもよりにもよってなんでこいつが…
「ラウ?!」
「う、うん…ふっかさんどうしたの?」
当事者であるラウールがいたみたい。
本当に、何でよりにもよって…
「あ、あー、いや、なんもない…くはないけど」
突然のラウの登場で、曖昧な返しをしてしまう。
でも、よくよく考えたら今ラウと話すチャンスなのではと気付いた。
渋々トイレの個室から出て、俺よりもだいぶ上の方にあるラウの顔を見てみる。
どんな顔をしてるんだと思ったけど、意外にも普通の顔をしている。
「な、なぁ…なんで俺の事避けてたの?」
「…だって、」
だってと言ったら、言いにくそうに俯いた。
でも、身長の高いラウが俯いても更に顔が見やすくなるだけ。
今すぐにでも泣き出しそうな顔をしているので、一旦頭を撫でてやる。
「それ!それだよ!」
「俺だってふっかさんに甘えられたいよ、一応今年22なんだよ?」
「俺はもう子供じゃない。…いや、確かにふっかさんからしたらまだまだ子供なのかもだけど、俺は大人だから!」
突然のラウの本音に圧倒されてしまう。
そっか、確かに…面白がって子供扱いしてたけど、最近は家でも「恋人扱い」は出来てなかった。
それがラウは辛くて、子供らしく駆け寄ったり甘えたりしなかったって訳か。
「わかった、そうか、そうだよな。」
「でも、大丈夫。」
大丈夫と安心させておいて、マスク越しのラウの頬に触れた。
「バレたら怒られるかもだけど、俺はラウの恋人だよ。」
その一言だけ言って、マスクを下ろしながら背伸びをしてキスをした。
やっぱり此奴、でかくなったな。
「…キスするなら、俺の方からしたかった。」
そう嘆くラウを笑ったら、ラウに不意打ちキスされた。
此奴…大人になったな。
2人きりだと思っていたこのトイレ。
突然ガタッと物音がした。
「おい佐久間!何スマホ落としてんだよ!」
「ご、ごめん!動画を撮ろうかと」
「それでバレたら元の子もねえだろ」
「ごめんってぇ〜!」
その声の先には、佐久間と翔太が居た。
「おいお前ら盗み聞きは良くないぞ。」
笑いながら注意したら、カップルだと聞いてない様子で俺らの関係を煽ってくる。
怒られると思って言ってなかったけど、怒られないんだったら、言っとけばよかった。
「…ふっかさん、一応ふっかさんは彼女だからね?」
「お前急に何言ってんだよ」
ワイワイしてる佐久間となべには聞こえない声量でそんな会話を交わす。
元々ラウをリードしてた側だったけど、気付いたらリードされる側だったみたい。
こんな成長したんだと親みたいにしんみりしながら、バレない程度に手を繋ぐ。
こんな所は恋人らしく。でも、時に親子っぽく。
親子っぽくとか言ったらラウに怒られちゃうなぁ。
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3000文字!!頑張ったのでは?
しかも地雷ペアだし😙
「SnowManBL 短編」にて没った🤍💜上げるかもだからチェックよろです^^
ではでは、ばばーい👋🏻
次回
多分なべふかかも?
ふかさくはリクエストもらったからワンチャン
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