回転木馬

私には似合わない言葉ばかりね。

だって私は常に未来を見据えてるんだもの。

私にとって過去なんてただのゴミクズ。

そんなものに縛られる必要なんかどこにもないわ。

だから過去の思い出は捨てた。

さあ新しい人生を始めましょう。

今度はうまくいくはず。

私は誰からも愛される存在になるの。

誰にも嫌われたりなんかするものですか。

えーっと、じゃぁ……とりあえず自己紹介しちゃおっか。

私はルミエル。よろしくねっ☆…………うん、これでよし。完璧ね。

みんなきっと私に夢中になってくれるはずだわ。

まずはそうねぇ～。

ちょっと試してみようかしら？

「あのぉ～。そこのお兄さん？」

あらあら、こんな簡単に引っかかっちゃった。

おバカな人なのかしら。

でもラッキー♪

「私ぃ、今暇なんですけどぉ。よかったらお茶とかいかがですか？」

は？なに言ってんのこいつ？ 私が誘ってやってるっていうのに断るわけ！？ マジありえないんだけど。

って、あれぇ～？ なに泣いてるのかしら？ やっぱ変なお誘いだったかなぁ。

ごめんなさいね、お兄さん。

じゃぁまたの機会があったらお願いしまーす。バイバ～イ。

ふぅ、まだ生きてたんだね。

ぼくたちの魂はどこへいくのか？ 天国？地獄？それとも輪廻転生？ わからないけどとりあえずがんばろう。

さぁ、次こそはうまくやってみせるぞ！ 今度こそ！必ず！絶対に！！！……あれ？ また失敗した？ どうして？ もう無理だよ、諦めよう。

そんなこと言ってちゃダメだって。

そうかなあ。

そうだよ絶対。

じゃあ頑張ってみようか。

うん頑張れ。

僕たちの戦いはこれからだ！ 僕らの旅はまだ始まったばかりだ！ 僕の冒険はまだまだ続くぜ！！ ぼくらの冒険ははじまったばかりだー！