テラーノベル
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SnowManのシェアハウスの方を優先的に書いていくので、こっちはあんまり更新出来ないかもしれないです。m(_ _)m
今回の話は前回の話より季節がガラッと変わるのでおかしな所があるかもしれません。
あの看病の夜から、季節は一気に加速した。
阿部の熱は翌々日にはすっかり下がり、待っていたのは年末に向けてさらに過酷さを増す怒涛のスケジュールだった。ふたりとも分刻みの現場を飛び回り、家にはただ寝に帰るだけの日々。リビングのローテーブルに「おやつ置いといたよ」「収録いってきます」と書かれた付箋が交互に残されるだけの、すれ違いの1ヶ月半が過ぎていった。
そして、街が色鮮やかなイルミネーションに染まる、12月24日のクリスマスイブ。
「ただいま……」
夜の11時前、阿部は重い玄関のドアを開けた。
今日は生放送の特番があり、終わったのはつい先ほど。せめてイブの夜くらいは一緒に過ごしたかったが、この時間だ。佐久間はもう寝ているか、あるいは仕事仲間とクリスマス会にでも行っているだろう。そう思いながらリビングへ足を踏み入れた阿部は、驚きで目を見開いた。
「……あ、阿部ちゃん! おかえり!」
ソファから飛び起きた佐久間が、満面の笑みで駆け寄ってきた。その頭には、なぜか少し斜めに傾いたサンタ帽が乗っている。
テーブルの上には、チキンと、小さな丸いクリスマスケーキ。
「佐久間……起きててくれたの? っていうか、これ……」
「当たり前じゃん! 今日はイブだよ? 阿部ちゃんとチキン食べるって、俺ずっと決めてたんだから!」
部屋の明かりがふっと落とされ、テレビの横に飾られた小さなツリーの電飾が、静かにリビングを照らし出す。
「ほら、阿部ちゃんもこれ被って!」
「ふふ、ありがと。じゃあ、お言葉に甘えて」
佐久間から手渡されたトナカイのカチューシャを頭に乗せ、ふたりで小さく「メリークリスマス」と声を合わせて乾杯した。
久しぶりに合わせる視線。すぐ隣から伝わってくる、あの看病の夜に焦がれた佐久間の体温。仕事の波に揉まれて心の奥に押し込めていた恋心が、イルミネーションの光に炙り出されるように、阿部の胸の中でまた疼き始める。
「……ねえ、阿部ちゃん。あのさ」
ケーキをひと口食べた佐久間が、ふとフォークを置いて阿部を見つめた。サンタ帽の白いポンポンが、心なしか小刻みに揺れている。
「俺、今年の冬、めちゃくちゃ寂しかった。阿部ちゃんと全然話せなくて、テレビの中の阿部ちゃんばっかり見ててさ……」
「佐久間……」
「だから、今こうやって一緒にいられて、めちゃくちゃ嬉しい。俺、やっぱり……誰よりも阿部ちゃんの隣がいい」
それは『大親友』としての言葉なのか、それとも。
ツリーの赤い光に照らされた佐久間の頬は、あの熱を出した日の自分と同じくらい、真っ赤に染まっていた。
「……佐久間、それ、どういう意味?」
ゴクリ、と阿部が喉を鳴らす。
あと一歩、どちらかが踏み出せば、このルームシェアの境界線は簡単に崩れてしまう。聖なる夜の静寂の中で、ふたりの距離が、かつてないほどに急接近していた。
静まり返ったリビングで、ツリーの電飾だけがふたりの影を壁に小さく揺らしている。
佐久間はトナカイのカチューシャを付けた阿部をじっと見つめ、小さく息を呑んだ。いつもなら『大親友としてだよ!』と笑って誤魔化せただろう。けれど、今夜の阿部の瞳は、いつになく真剣で、どこか逃げることを許さないような熱を帯びていた。
「意味、気づいてるくせに……。俺、阿部ちゃんが好きだよ。友達としてじゃなくて、男として、ずっと」
ついに口に飛び出した言葉。佐久間はぎゅっと目を瞑り、訪れるはずの「気まずい沈黙」に身を構えた。ルームシェアが終わってしまうかもしれない。そんな恐怖が頭をよぎる。
しかし、次に聞こえたのは、阿部の小さな、けれど深く震えるため息だった。
「……やっと言ってくれた」
「え?」と佐久間が目を開けた瞬間、大きな手のひらが佐久間の頬を優しく包み込んだ。驚くほど愛おしそうな目で、阿部がすぐ目の前で微笑んでいる。
「俺もずっと、佐久間が好きだったよ。看病してくれた時も、すれ違って寂しかったこの1ヶ月半も、ずっと佐久間のことばっかり考えてた。……友達のフリするの、もう限界だったんだ」
「え、うそ……阿部ちゃんも……?」
状況が掴めず、潤んだ目でパチパチと瞬きをする佐久間。そんな愛らしい姿を見て、阿部はふっと緊張を解いたように耳まで真っ赤に染めた。そして、自分のトナカイのカチューシャを少し気恥ずかしそうに触りながら、視線を泳がせる。
「……あのさ、今日、急いで帰ってきたから、クリスマスプレゼント用意する時間なくて」
「そんなの、一緒にいられるだけでいいよ!」
「ううん、だからね……」
阿部は意を決したように、佐久間の目をまっすぐに見つめ返した。頬の赤さはツリーの電飾のせいだけじゃない。完全に照れ隠しで、声が少し上ずっている。
「……今年のクリスマスプレゼントは、俺。……俺じゃ、ダメかな?」
自分の胸をトントン、と指差しながら、はにかむように微笑む阿部。その破壊力に、佐久間の心臓は完全にキャパシティをオーバーした。
「ダメなわけないじゃん!!! 最高のプレゼントだよ!!!」
佐久間は勢いよく阿部の首に抱きついた。トナカイのカチューシャが床に落ちる。阿部もまた、愛おしさに耐えかねたように佐久間の細い腰を強く抱きしめ、そのピンク色の髪に何度も顔を埋めた。
ただの同居人だったふたりの部屋。
けれど今、重ねた唇から伝わる体温は、まぎれもなく『本当の恋人』のものだった。
翌朝からはもう、手を伸ばしかけて引っ込める必要なんて、どこにもない。
今回はここまで
最近、SnowManのBLにハマってしまった
リクエストしてくださったら書きます
例えば、(デート・嫉妬する話)などなんでもOKです。書けるものだけ書かせていただきます。
いいねとコメントもお願いしますm(_ _)m
#さくあべ
はな
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コメント
1件
わあ〜〜〜第2話も最高だったよ!!😭💕🎄 前回の看病回から一気に季節が進んでクリスマスイブ、しかもすれ違いの1ヶ月半を経ての再会ってだけで胸がギュッなる……。佐久間がサンタ帽被ってチキンとケーキ用意して待ってる姿、尊すぎるし阿部ちゃんにトナカイカチューシャ渡すところも可愛すぎて叫んだ! 「俺がプレゼント」は反則でしょ阿部ちゃん!!!破顔一笑の威力やばいって!!😭✨💕 両片思いが通じ合って、もう手を伸ばしかけて引っ込める必要がない朝が来るって描写に完全にやられたよ。続きも読みたい!リクエスト案件も気になる…!海星さん、素敵な作品をありがとう🌸