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haru
46
ラムネ@夏目様教者
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コメント
1件
うわああ第48話もめっちゃ気になる展開〜!!😭💕 陽煌さん、やっぱり陽雅さんのこと幸せにさせたくないんだ…って思ったら背筋ゾワッとしたよ…。でも泰輝さんが「陽煌さんは俺のこと信用してくれてる」って言う時の目が悲しそうで、そこもすごく気になる…!! そして急な零斗さんとの同棲発言には「えっ待って同棲!?!?」って声出たわ😂💕 零斗さんが目キラキラさせて「それ最高だな」ってなるの可愛すぎるでしょ!! 最後の泰輝さんの「抱いたらもっと可愛いんだろうな」にはゾクッとした…次回が待ち遠しいです!!🔥
「おはよう…」
少しして、陽煌さんはバッと体を起こして言う。
「恭也くん、来た?」
その質問を聞いて、俺は立ち上がる。
「来ましたよ。もう帰りましたけど」
「どうなったの?」
「えっと…零斗さんと快くんも来てたみたいで、陽雅さんと零斗さんが喧嘩して、その…」
そこで言葉を止める俺を、陽煌さんは期待に満ちた顔で俺を見つめる。
そんな陽煌さんを見ながら、言葉を続ける。
「零斗さんが絶交だって…」
「陽雅と?」
「はい」
俺の返事を聞いて、陽煌さんは嬉しそうに言う。
「やった。陽雅に快くんに疑いを向けるように言ったけど、零斗くんとの事は徐々にって思ってたんだよね。でも勝手に絶交してくれたんだね」
「はい…」
「後は泰輝と恭也くんだね」
「そうですね…」
釈然としない声でそう言うと、陽煌さんが不思議そうに問う。
「泰輝どうしたの? なんか元気無いね」
「えっと…」
言わなきゃ。
こんな事はもうやめましょうって。
言わなきゃいけないのに、言葉が喉につっかえて出てこない。
「…ちょっと疲れてるだけです」
「そう?」
「はい」
俺の返事を聞いて、陽煌さんは安心したような表情を浮かべる。
そしてそのまま、話を戻した。
「泰輝はいつでも縁切れるだろうから置いといて、恭也くんは陽雅の嫉妬心に火をつけ続ければ限界迎えると思うんだよね」
「そうですね」
「うん。また俺が何かしてもいいけど…」
陽煌さんは考える素振りを見せた後、なにか思いついたような顔をして言う。
「あっ、そうだ。今度は泰輝が恭也くんにちょっかいかけてよ」
「俺がですか?」
「うん。恭也くんと別れるまでずっと。俺もまたキスマ付けたりするからさ」
「分かりました」
俺の返事を聞いて、陽煌さんは満足そうに笑う。
「泰輝は本当にいい子だね」
そう言って俺の頭を撫でる陽煌さんに俺は微笑んだ。
_________
家に帰ると、零斗さんがソファーに座る。
零斗さんは俯いて、何かを考えている様子だった。
そんな零斗さんの横に俺は座る。
「零斗さん。大丈夫ですか?」
「…俺は別に大丈夫だよ。快は大丈夫か?」
「大丈夫ですよ。別に怪我もしてませんし」
「ならいいけどよ」
そう言って再び俯く零斗さんに俺は言う。
「零斗さん。陽雅さんと絶交なんてしないでください」
「なんでだよ。快に手出したんだから絶交して当然だろ」
「陽雅さんのあの性格は、陽煌さんが原因かもしれないって俺、言いましたよね?」
「だからなんだよ」
「陽雅さんのせいじゃないかもしれないって事です」
「だとしても快に手出したのは変わんねぇだろ」
「まぁ…」
「だから俺は陽雅とはもう口聞かねぇ」
今の零斗さんは凄く怒っているし、何言っても無駄だろう。
この件はしばらくそっとしといた方が良さそうだ。
「…分かりましたよ。じゃあ、しばらく俺の家に泊まって下さい」
「いいのか?」
「はい。同棲体験みたいな?」
「同棲…」
零斗さんは考える素振りを見せた後、目を輝かせる。
「それ最高だな」
嬉しそうにそう言う零斗さんを見て、俺は安堵する。
(よかった。元気出て)
「そうですね」
俺はそう言ってニコッと笑った。
_________
家のベッドに寝転び、俺は考える。
直接陽雅さんの家に行って泰輝さんに話を聞くのもいいけど、陽雅さんと会ってしまったらなんだか気まずいし、泰輝さんと話してる所を見られたらまた嫉妬しそうだし、出来れば他の所で会いたい。
でも、連絡手段なんて、泰輝さんのSNSのDMくらいしかない。
(泰輝さんのアカウント、探さないと)
俺はスマホでSNSを開く。
(なんとなく泰輝さんってそのままのアカウント名にしてそうだな…)
俺は、『泰輝』で調べてみる。
すると、複数のアカウントが出てきた。
(そりゃあそうか…条件足さないと…)
泰輝さんは確か吸血鬼だ。
血なら検索に引っかかるかもしれない。
条件を足して、『泰輝 血』で調べると、複数の投稿の中に、気になる投稿が出て来た。
アカウント名は『泰輝』
『男性限定で体を売ります。その代わり、あなたの血を下さい』
アイコンを押して、プロフィールにも目を通す。
内容を要約すると、さっきの投稿と同様に体を売る代わりに血を貰うという感じだ。
吸血鬼という事も書いてある。
きっとこれに違いない。
俺はDMを開き、メッセージを送る。
『こんばんは。恭也です』
少しして、返信が来た。
『こんばんは。俺に連絡してくるなんて、何かあったの?』
『陽煌さんの事で泰輝さんに話を聞きたくて』
『陽煌さんの事?』
『何?』
『メッセージだと話しづらいので、会って話したいです。出来れば家以外で』
『いいよ。話しやすいおすすめのカフェがあるんだ。そこでいいかな?』
『はい。大丈夫です』
『じゃあ、住所送るね』
泰輝さんからカフェの住所が送られてくる。
東雲駅の近くの様だ。
『ありがとうございます。明日の午後って空いてますか?』
『空いてるよ』
『じゃあ、十四時にそこのカフェで話しませんか?』
『いいよ。じゃあ、十四時にカフェに行くね』
『はい。ありがとうございます』
俺はスマホの画面を閉じて、枕元に置く。
(これで何か陽煌さんの事が分かればいいけど…)
そして翌日、カフェに向かう。
カフェに入ると、既に泰輝さんが来ていたようで、俺は泰輝さんの向かいの席に座る。
「泰輝さん、お忙しい中すみません」
「いいよ。今日はお客さんも来ないし。何飲む?」
泰輝さんがメニューを差し出すのを見て、俺は受け取る。
「じゃあ…カフェラテにします」
飲み物が来た後、泰輝さんが言う。
「それで、陽煌さんの事聞きたいんだっけ?」
「はい。陽煌さんってどんな人なんですか?」
「どんな人か。かっこよくて優しくて、頼りになる人かな」
泰輝さんはそう言ってニコッと笑う。
「なるほど。陽雅さんと同じですね」
「まぁ、兄弟だからね」
「陽煌さんと陽雅さんって昔から仲良いんですか?」
「だと思うよ。俺が陽雅さんに出会った頃から仲良かったし」
「じゃあ、もしかしたらどっちかがどっちかの事を好きじゃない…みたいなのはありえないんですかね」
踏み込んで聞いてみると、泰輝さんは黙り込む。
(踏み込み過ぎた…?)
「いやっ、ありえないですよね。すみません。変なこと言って」
慌ててそう言うと、泰輝さんはフフッと笑う。
「そんな焦らなくていいよ。陽煌さんが陽雅さんの事嫌いかもしれないって思ってるんでしょ?」
「まぁ…そうですね」
俺は恐る恐るそう言う。
すると泰輝さんは、淡々とした口調で言う。
「そうだね。陽煌さんは陽雅さんの事、好きじゃないと思うよ」
「そうなんですか?」
「好きじゃないって言うか、陽雅さんが幸せになるのが嫌みたいだよ」
「えっ…なんでですか?」
「さぁ。そこまでは俺も分かんないな。そこは俺も気になってる所だし」
「そうなんですね…」
「うん」
泰輝さんがニコッと笑う。
陽煌さんの事が少しだけ分かった。
でも、泰輝さんもこんなに陽煌さんの事話して大丈夫なのだろうか。
もしも陽煌さんが快が言ってるように”やばい人”なら、この事を知ったら泰輝さんも何かされてしまうかもしれない。
「…あの、俺が聞くのもなんですけど、陽煌さんの事そんなにベラベラ話して大丈夫なんですか?」
「もしかして、俺に何かあるんじゃないかって心配してくれてるの?」
「はい。陽煌さんってよく分かんない人なので」
俺の言葉を聞いて、泰輝さんはフフッと笑う。
「恭也くんは優しいね。さすが陽雅さんの恋人。でも、大丈夫だよ。陽煌さんは案外、俺の事は信用してくれてるからね」
そう言う泰輝さんの目は、なんだか少し悲しそうだ。
「そうなんですね」
「うん。それに、最初から無料で情報を提供する気なんてないからね」
泰輝さんは立ち上がり、俺の隣に座る。
「陽煌さんに頼まれてるんだ。恭也くんにちょっかいかけろって」
泰輝さんはそう言って、俺の頬に手を触れる。
「恭也くんって可愛いし、抱いたらもっと可愛いんだろうなって思ってたんだよね」