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「…は?」
あまりにも想像してない言葉に耳を疑った。
『え、今はやと、なんて』
何も考えられなくなった吉田に佐野は続ける。
「俺、仁人の事前からずっと好き。文句言っててもそばに居てくれるとこ、考え方も喋り方も全部。お前が好き。」
「…っ!そんな、のずる、い…」
一筋の涙が吉田の頬をつたう。
「えっ、ちょっ、なんで泣いてんの、もしかして嫌だったか?……まぁ、メンバーだし何より男だしそりゃ嫌「違う!!!!」
「っ!、じん、と?」
「違う…!なんで、、!は、、はやとが俺の事好き、って…!そんなの、もう無理だって!諦めてた、のに…!」
拭いても拭いてもとめどなく流れてくる涙。
袖が汚れることも気にせず吉田はただただ泣いていた。
「諦めたって、、、仁人。俺の事、好きなの…?」
「くそっ…!お前の前で、泣きたく、ない、のに」
「泣かせてごめんな。」
メニューも何も開かれていない綺麗なテーブルには、ポツポツと透明で小さな水溜まりのように涙が溜まっていく。
「……スンッ…はぁ、、、。…はやと。」
「ん」
佐野は吉田に想いを伝えた。
それに答える為に吉田は息を整える。
「俺も、はやとの事が、…っ」
「うん」
「ずっと前から、」
「…うん」
「……すき、です」
少しの沈黙。
恐る恐る佐野の顔を除けば、優しく笑顔でただただ吉田を見つめていた。
「っ、なんだよ、なんか言えよ」
「悪い。でも、嬉しい」
そう言って佐野はそっと吉田に手を伸ばす。
叶うはずのない恋。
それはただの勘違いで。
「じんと。俺と付き合ってください」
「…っ!…はい」
握り合う手はいつもより暖かかった。
___________________
「ここ、じんとと一緒に来たかったんだ」
お店で食事を済ませたふたり_恋人同士は、店から車で30分程離れた所にある公園にたどり着く。
夕方のオレンジとは打って変わって段々と暗い青色になる空。
周りには様々な花が咲いており、葉っぱのアーチやベンチなど、言ってしまえばカップルがデートに来そうな風貌をしていた。
「俺、もう付き合えること前提で今日のご飯もこの場所も格好も全部、じんとの為に用意した」
そう言って佐野はスマホの画面を見せる。
時刻は18:29分。
「あとちょっとだよ」
佐野は吉田の手を引き隣に立たせる。
「ね、じんと。手。恋人繋ぎしよ」
「…恥ずいよ」
「なぁんで。俺らもう恋人なんだよ?」
逃げようとする手を佐野が強引に掴み、恋人繋ぎをする。
吉田は少し抵抗するも、そっと握り返した。
「へへっ、可愛い」
「うるさい…」
「じんと、あと3秒。3.2.1」
その時だった。
二人のまわり一面が色味やかな光で埋め尽くされる。
まるで明るい星に囲まれているような、そんな感覚にまで襲われる。
「えっ」
「凄いでしょ。イルミネーション。じんとと見たかった」
「…綺麗」
吉田はイルミネーションに見とれている。
そんな吉田を佐野は優しい顔で見つめる。
「じんと。」
「ん?何、…ん」
そっと優しく触れるようなキス。
「ふふっ、じんと。顔赤い」
「…!そりゃ、だって」
「…はやとの事が好きだから」
[END]
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