※序盤が「黒き花の弱点」と同じようなパターンです。あとR18です。
龍本「…んで、ここの闇金の支払いがまだだから、この月になるわけだ」
伊武「なるほどですね…」
夏が終わり、少し肌寒くなってきた頃だった。
俺と龍本の兄貴は、組の多忙さ故に仕事を補うため、兄貴の家に来て仕事を進めていた。
龍本「ふぅ、やっと終わったな」
伊武「…あぁ、もうこんな時間ですか」
気付けば夜の12時を回っている。電車ももう終電だろう。
龍本「もう今日は泊まっていけ。こんな時間にわざわざ帰るこたぁねぇよ」
伊武「そうですね」
龍本「風呂がまだだったな。もうおせぇ時間だが、沸かしちまったし…」
龍本の兄貴が困ったように顔をしかめる。
龍本「いっそのこと、一緒に入るか?伊武」
俺は少し驚いた。裸を見られるのが恥ずかしい…わけではないが、兄貴の裸を見るというのが、少し緊張する。俺はもう条件反射で返事をしていた。
伊武「はい」
伊武「…体、洗いましょうか?兄貴」
龍本「いいよ別に。召し使いじゃねぇんだし」
そんなこんなで、龍本の兄貴と風呂に入ることになった俺。だが…
伊武(本当に良い体だな…羨ましいなぁ)
緊張なのか、はたまた別の感情なのか、鼓動が止まない。兄貴の体は筋骨粒々で、近くで見るといつもより力強く思えた。
伊武(これだけ逞しい体に抱かれたら、さぞ気持ちいいんだろうなぁ…)
それよりも、先刻から兄貴の様子がおかしい。俺とちっとも目を合わせようとしないし、必要最低限の会話しかしてこない。風呂で火照っているのか、顔が少し赤いようにも見えた。
伊武「さて…、そろそろ寝ますか?兄貴」
龍本「…あのな、伊武…」
伊武「?…何でしょう?」
俺が訊ねても、答えは返ってこない。龍本の兄貴は俺の手を掴むと、黙ってどこかへ歩いていく。
そうしてたどり着いたのは、一つの部屋だった。そこに入ると、兄貴は部屋のロックをかける。
伊武「兄貴…何を」
龍本「すまねぇな伊武。もう…我慢できねぇ」
その瞬間、兄貴は俺をベッドに押し倒した。背中にふわっとした柔らかい感触の物が当たる。
龍本「情けねぇ話だが、お前の裸を見て…よ、欲情…しちまったんだ」
成程。風呂で様子がおかしかったのはそういうことか。
伊武「…分かりました。俺で良いなら…」
龍本「お前は本当に何でも受け入れるな。嫌じゃねぇのかよ?男に抱かれるなんて。ましてや…俺だぞ」
違う…違う。そんなことない。俺は赤くなりながら本音を伝えた。
伊武「俺は貴方が良いんです。貴方に、この体を、思いっきり汚してほしい」
龍本「っ…誘ってんのか?それは…後悔すんなよ」
そう言うと、兄貴はおもむろに俺の服を脱がそうとする。
龍本「あぁ、その前に前戯だな。忘れてた」
全部脱がせるのかと思っていたが、兄貴は途中で止めた。そのまま突起に触れる。
伊武「ふぅ、んっ…!!」
龍本「…中々良い顔するじゃねぇか。いつもの澄ました顔はどこ行ったんだか」
兄貴が突起を弄る度に、クリュクリュと卑らしい音がなる。電流でも流されたように頭がビリビリする。気持ちいい…
龍本「そろそろいいか」
伊武「はぁ、はぁ…」
鼓動に合わせて、息も荒くなってきた。目の前が潤んでくる。
龍本「その顔…すっげぇそそるんだけど」
兄貴は俺と自分の下を脱がすと、俺のナカに挿れてきた。
伊武「あぁっ!!兄貴っ…!」
龍本「動くぞ」
俺の情けない声にもお構いなしに、兄貴は激しく動く。
伊武「ぐ、うぅっ…ん…いっ、痛いっ…!!」
龍本「心配すんな。すぐに気持ち良くなるからよ」
その瞬間、龍本の兄貴は俺の奥を思いっきり突いた。
伊武「あうぅっ…!!あにきっ、そこ、はっ…!」
兄貴が突いたのは前立腺だった。俺の全身に先刻とは比べ物にならないほどの刺激と快楽が走る。
伊武「はぁ、んんっ!!あに、き…だめですっ…!!!」
その後も、俺は兄貴の激しい攻めで狂いそうな程によがっていた。
伊武「あ”ぁぁっ!!!!も、う…無理ぃっ…!!イくっ…!!イくっ…!!!」
龍本「っ…!」
伊武「あ”ぁぁぁぁぁぁっ!!
…はっ、うぁ…っはぁ、はぁ…!」
龍本「っ…はぁ、はぁ…」
ついに、龍本の兄貴と交わってしまった。そして達してしまった。もう後戻りはできない。
…いや、元より戻る気など無かったのだろう。
伊武「…いけない人ですね、兄貴。…いや、…龍本さん」
龍本「お前には言われたかねぇなぁ?伊武。…いや、…隼人」
このまま、俺達は堕ちるところまで堕ちていくのだろう。でも、それでも構わない。
だって俺は、この人を愛しているのだから―。
コメント
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最&高✨
すぅぅぅぅぅぅ あざした(遺言 ┏┛墓┗┓