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【読者・ゆめかのコメントによる選択】→ 左の扉を選ぶ!
左の扉は簡単に開いた。今までは、順路以外の道は鍵がかかっていたり、罠が仕掛けてあったりした。順路以外に進むことを防ぐためだろう。だが、順路ではないはずのこの扉には鍵も、罠もない。……ということは、おそらくそれ以外の、何らかの脅威がこの先に用意されている可能性が高い。
現状、護衛の女僧侶は、先にあったトラップで服を失い、下着姿だ。慎重に進まなければ、攻撃を受けた際に大ダメージを負うかもしれない。
そう考え、女僧侶は右手に小ぶりのメイスを持ち、左手のたいまつを高く掲げ、先を照らした。
扉の先は短い通路になっており、その先に大きな部屋があるようだ。
「私が先行します。あなたはここで待機してください」
入ってきた扉が閉まる可能性も考え、村長の娘を扉の外に待たせると、女僧侶は先に進んだ。
通路の先は大きな長方形の部屋になっていた。右側すぐと、左側真ん中あたりに扉がある。そして奥には祭壇が見えた。その祭壇は、先ほど探索した部屋の物とは違い、荘厳な雰囲気が漂っている。もしかしたら、目当ての「聖なる剣」――武器というよりは儀式用の剣であり、このダンジョンの主で村長の娘を生贄に要求した魔霊への対抗手段――はあそこにあるかもしれない。
だが、女僧侶は今、祭壇よりも手前にあるものを見て、にわかに警戒を強めた。それは、左右6個ずつ、計12個の棺だった。どうせただの棺ではないだろう。先手を打って火でもつけたいところだが、洞窟内で盛大に火を燃やすことは、自分たちも危険にさらす。
「仕方ありませんね」
覚悟を決めて女僧侶は祭壇に近づいた。彼女が部屋の真ん中あたりにたどり着いたとき、予想通り棺の蓋が一斉に開き、中からゾンビが姿を現した。
「やはりそう来ましたか」
大量のゾンビに挟み撃ちにあったが、女僧侶に焦りはなかった。迫りくるゾンビに対して、彼女は目を閉じ、手を広げて天を仰いだ。
「神よ、迷えるものを、正しき道にいざないたまえ。エグゾルシスム!」
どれほど数が多かろうとも、それがゾンビである限り、神聖魔法の使い手である彼女にとって何の意味もなかった。恐ろしい表情をして襲いかかってきていた腐った死体たちは、一瞬、驚いたように動きを止め、――そしてそのまま崩れ落ちていった。腐りきった顔の表情は分るはずもなかったが、不思議とどこか安堵した表情に見えた気がした。
さらに、彼女の神聖魔法に呼応して、祭壇の奥から白くまばゆい光が漏れだしてきた。
「どうやら、あそこに目当ての「聖なる剣」があるようですね」
こうして魔霊への対抗手段はそろった。いよいよ対決の時。村長の娘と女僧侶は、このダンジョンの最奥、魔霊が待つ部屋へと向かった。(続く)
コメント
1件
第20話、読み終わりました—!左の扉を選んだゆめかさんの判断、私も正解だったと思います。何より女僧侶の覚悟がすごく伝わってきて、神聖魔法でゾンビを一掃するシーンは読んでてぞわっとしました。ゾンビが崩れる前に一瞬「安堵した表情に見えた」という一文がすごく好きで、作者さんの心の温かさを感じました。ついに聖なる剣も手に入って、いよいよ魔霊との対決。続きが気になります。重田さん、この展開めちゃくちゃ熱いです🔥
#ラブコメ
奏多
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たーくん
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