fk side.
Namiru『え、?』
H『どういう、こと…?』
じーこ『なんで、急に、?』
晁『もう俺は、ライトコードで曲を作らない。』
晁がハッキリとそう言った。
俺は何故か、分かっていたような気がした。
Namiru『…晁、冗談だよね…?』
じーこ『冗談なら、長いで…?』
晁『…冗談じゃないってば。』
H『…本当、なの…?』
晁『うん。急になっちゃってごめんね?』
晁『それじゃあ、皆、さようなら。』
Namiru『晁、待って、!』
ピコンッ 、
晁がライトコードから退出した。
俺達はしばらく皆無言だった。
その無言を破ったのは、Hだった。
H『……これから、どうしようか…?』
Namiru『……どうしようね…』
じーこ『…かい、さん…?』
H『流石に、解散は考えてない……』
H『これからも曲を作っていくつもり、』
Namiru『けど、作詞どーするのさ?』
H『……俺がやるよ。』
H『元々、俺一人でやってたし……』
じーこ『…無責任、やな……』
ライトコード内の空気が
どんどん悪くなってくる。
Namiru『…ま、まぁまぁ、!わら』
Namiru『晁にも色々、あるのかもしれないし……』
実は俺と晁は幼馴染。
だからお互い本名も顔も知ってる。
fk「(……本当にどうしたんだろ、)」
俺は思わず、晁に電話を掛けた。
ab「…ふっか、」
ab「…どうしたの?」
fk「…ねぇ阿部ちゃん。」
fk「…他の人に言わないからさ、俺にだけ教えてくれない…?」
ab「…何を?」
fk「ライトコードをやめた理由。」
ab「……やめた理由、」
ab「ふっかは分かると思うんだけど、母親と父親にバレちゃってさ。」
fk「……え、まじ…?」
ab「まじ。」
阿部ちゃんの両親は、2人とも医者。
だから、阿部ちゃんも将来は、
医者になる事を強制されている。
その未来には、ライトコードや俺達は邪魔になってしまうのかもしれない。
ab「…だから、やめなきゃいけなくなっちゃったんだ。ごめんね?ふっか。」
fk「…いや、俺は全然……」
fk「阿部ちゃんは、大丈夫なの…?」
ab「……俺は、」
ab「__俺は大丈夫だよ。」
少し涙ぐんだ声で、阿部ちゃんは呟く。
fk「……阿部ちゃん、俺、待ってるからね。」
fk「いつまでも、待ってるから。」
ab「……うん、」
ab「……戻れるように、頑張ってみるね。」
一言呟くと、阿部ちゃんから電話を切った。
fk「……っ、これからどうしよう……?」
俺は不安になって、じーこ達に連絡する。
Namiru『…皆ー!』
H『…あ、Namiru…』
Namiru『どうしようか、これから…』
じーこ『…今の所は、続けるって方針…やで?』
じーこ『……Namiruは、やめへんよな…?』
Namiru『………』
Namiru『…やめないよ、安心して…?』
?「兄貴。」
じーこ『んわ!どうしたん!?』
じーこ『ごめん、ちょっとミュートにするわな?』
じーこは、ミュートにして弟と話している。じーこには一つ下の弟が居るらしい。俺は会ったことがないけれど、きっとじーこそっくりなんだろう。
H『……とりあえず、今回の曲は完成してるから、投稿しちゃうね……?』
Namiru『ん、了解。』
H『……っ、』
Hも声が震えている。きっとH自身も悩んでいる事がいっぱいあるんだろう。
俺だって、誰にも言えない事がある。
Hの悩んでる事は、きっと誰にも分けられない。
重たくて、海の底に沈んでいく。
そんな物なんだろう。
じーこ『ごめん、今戻ったー、』
H『おかえり、じーこ。』
Namiru『…とりあえず、他の曲の作業しちゃうか……』
じーこ『……せやな。』
H『……だね。』
大 橋 和 也 .
w i t h e r e d f l o w e r s の メ ン バ ー .
と て も 内 気 で 、 自 分 に 自 信 が な い 少 年 .
藤 原 丈 一 郎 .
w i t h e r e d f l o w e r s の メ ン バ ー .
サ バ サ バ と し た 勝 気 な 性 格 。 父 は 元 ミ ュ ー ジ シ ャ ン で 、 シ ブ ヤ の ス ト リ ー ト で は か な り 有 名 .
向 井 大 吾 .
w i t h e r e d f l o w e r s の メ ン バ ー .
丈 一 郎 の 父 に 憧 れ て 、 中 学 時 代 か ら 音 楽 活 動 を し て い る .
目 黒 蓮 .
w i t h e r e d f l o w e r s の メ ン バ ー .
ク ー ル で 無 口 。 ク ラ シ ッ ク 音 楽 に 携 わ る 厳 格 な 父 が お り 、 幼 少 期 か ら 英 才 教 育 を 受 け て い た た め 、 音 楽 セ ン ス は 抜 群 .
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