『元少年A/自殺志願者』
やぁ、久しぶり。元気かい?そう私は彼に言った。彼は、口を開いてこういった。お久しぶりです。八咫烏先生。相変わらず同じ日々を続けています。君は死を、生をどう思うかい?どちらも、憎たらしいです。私は、いや、私こと八咫烏は、考えた。生は生まれてきた絶望、死は痛みととてつもない恐怖と不安に包まれる…嗚呼、これは確かに…憎たらしい、憎たらしく恨み続けることに違いない。そうですかと私は軽く返事をした。私は新しい問を少年にぶつけた。あなたは神が居ると思うか?少年は答えた…神様が居た方が僕にとって都合がいいので居ると思います。私は思わず笑ってしまった。愉快、愉快。素直でよろしいことで。私が口を開こうとした時、彼が、何と質問してきたのだ。今までに一度も無かった為腰を抜かしそうになってしまった。嗚呼、もう年だな。少年はこう質問してきた。『何故、八咫烏先生は人を殺したのですか?』私は答えた。それが『名誉』あることなんだ。名誉ですか?私にとって私と同じ人間を殺すことは名誉があり誇りなんだ。侍だってそうだろう?。少年は困惑しながら多分違うと思います。はっは、そうかい、そうかい。ちょうどポッケトに入ってた湿っていたタバコを咥え自前のライターで火を着けた。八咫烏先生っと少年は喋り出した。なんだね?と私は答えた。少年はこう言った随分と老けましたね。余計なことをと私は言いながら笑った。さて、そろそろ山に行こうかね。少年は一つだけ。はいと答えた。私達が居たのは私が建てた家だ。ここから山に向うが何か忘れ物または辞めたいなどは無いかい?辞めたいならば車で家に送るが…。と私は少し早めに答えた。少年は少し俯きながらこう答えたもう何もかもありません。私はあの言葉を思い出した。見えないとは素晴らしいことでもあると私はそう思わない。彼は盲目的になっている。とてもじゃないが…いや、話が長くなりそうだ。辞めようか。少年、行くぞ山へと、土へと、空へと。少年はさっきと同じよう俯いたままはいと答えた。ザッザッと漫画では描かれていそうな足音。心地がよい。私がふと、少年へと目を向けると、少年はふらついているではないか。少年、私が背負ってやりましょう。少年は、私の口調に、少し違和感を感じたのか黙りだ。少年?と私が言うと今度はすぐに、お願いしますと言い、心が、揺らぐ笑顔突き刺してきた。出血量は酷い。私は山の渓谷の底を見た。やっと見つけた。私は少年を背負ったまま落ちた。落ちた。落ちた。落ちた。少年をクッションして私はやっと来れた。事前に用したパラセール。いつの間にか下ろした、少年を踏んづけて。私はこの世界に来た。迷える子羊よ、愚か者よ、制御せよ、規律を守れ。何回だろうか…。私は、エゴ王この世界の王。人間失格。僕はもはや人間で無くなってしまった。狂人めいた目で自分を眺める。…嗚呼!、来たのだ!やっと!哀れね、と彼女は僕の前に現れた、いや、僕が現れたの方が正しいだろうか…。やっと来れた、エス。ここでは初めましてね。そうだな。何しに来たの?僕が応えようとすると視界が歪んだ。目を覚ますと白い天井。知らない天井。どこだここは。私はやっとエスに会えたのに。そう考えている私の元に来たのは医者でも無く、来たのは、真っ白な蝶だった血で、真っ赤になっている。少し鉄の臭いがする。私はベットで横になる体制を辞め、その病院の、ような、部屋から、いや、その部屋にあるドアから出ようとしたら…。案外簡単に出れた、そう、出れたが、その、先の光景は地獄絵図だった。床は血で満ちていて私が居た部屋にも血が入って行こうとする。だが、私は気づいた。血はあるが人が居ない。この血の量は、異常だと。小さなクラシック。興味は無い。ああ、子供の頃は歌うのが腐れ縁だったな。今でもそうか。血も肉も気にせず笑っていいかそんなふざけた問い言った。すると、聞いたことがある声が答えた。無論、良いともとその声の、主は答えた。その主は夢で出てきた少年。まだ、分からないのか。これは夢なのさ。あなたが寝ていても、起きていても、あなたが、愛する人とはけして、結ばれない。あなた心の中で分かっているでしょう。友人と話せるのは彼のあなたが愛する人のおかげだと。それに感謝して慎ましく側に居ればいい許可が出ただろう?私は口を開いた、あれは嘘だ。きっと僕をもて遊ぶ為の…。あなたの意見など要らない。あなたは彼と話せるだけ楽しいでしょう?それで良いのでは?あなたは人並みの幸せを受け入れないなのだから。彼とあなたは望んでいませんですよね?。私は言った、何を、知った口で、知っていますよ。だって僕はあなたですもん。ずっと彼を見ているあなたと同じように。監視をしている。盗聴器を仕掛けてる奴が知らないはず無いでしょう?しかも、学校の帰りあなたはストーカーしているではありませんか。私は言った、それは、彼を守っているだけだ。そうですか、でも専属ストーカーでしたっけ?私は答えた、いくら自分でも殺すぞ?僕が命を握っているのを忘れずに。出来るんですか?自分が誰か分かっていない癖に、自分を他人としか見えていない癖に。出来るわけ無いでしょう。どちらが元少年Aで自殺志願者何でしょうか。そういえば、愛する人ってそもそも生きてます?私は答えた、知ってるだろ。知らないですよ。だって記憶が抜け落ちているんですもん、で?どうなんですか?私が殺したよそしてちゃんと食した。私とあいつは一生一緒なんだ。羨ましいだろう?私は自信満々に答えた。馬鹿げてますね。本当にあなたは馬鹿なんですね。一緒に死んだ方が良いに決まってます。いや、殺した方がいい。私は一生殺した罪悪感と喜びを愛を抱えて生きれるのだ。死ぬなどクソくらえ。生きる方が嫌ですね。だってまともな職に付けませんし。僕はあくまで自殺志願者のあなた。あなたは元少年A。犯罪者と一般人なんですよ。僕らはそのハーフなんでしょうか。私は確信して答えた。犯罪者に決まっているだろう。それがただ一つの答えだった。そこで終わった。目を冷ましたら私の自室。あいつに貰った日記に今日もまた新しい事を記す。最初は懺悔の内容だったが数年たって、今では、ごく普通の日常生活。少年よ、前を、いい加減向けと過去の自分に言ってやりたいくらいの気持ちは未だに色褪せない。強い快楽と罪悪感と喜びを抱え生きる。自分探しに答えは無いのだな、それも、一興。おっぺけぺー少年だった僕が懐かしい。地獄で会おうじゃないか愛おしい貴様よ。のうのうと、しぶとく、生きてやるさ。生きづらいが死に、急ぎたいが、生きる。自分探しは、いつか、終わって、それで、きっと答えは、一つも無いのだろう。ああ、不安と言う雨が私の心を串刺しにしてゆくのだ。
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