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何とか私たちの世界に帰ってこれた。
「魔理沙、さっきは引っ張ってくれてありがとう。」
私は改めて魔理沙にお礼を言った。
あのままだったら見つかっていただろう。
「ああ、まあ何とか見つからずに帰ってこれたな。」
魔理沙はふぅっと息を吐き出した。
「でもこの一軒で幻想郷の警備がいっそう厳しくなったと思います」
妖夢が言ったように警備が厳しくなっているだろう。
(情報を入手しにくくなったわね…)
今回はあまり情報を入手できなかった。
「今回はあまり情報を入手できなかったな」
魔理沙が私の思ったことを言い、肩を落として言う。
魔理沙の行った通り大した情報を入手できなかった。
「こんなちっぽけな情報でも紫ならなにかわかるかもしれません行ってみましょう。」
妖夢も魔理沙と同じ用にがっかりした様子で行った。
「ごめんなさい…また私のせいで……」
私はいつも失敗ばかりしてしまう。
流石に二人にも呆れられてしまったかもしれない。
「大丈夫だ!また情報を入手しにいけばいいだけだ。心配することない。」
「ええ……ありがとう二人共」
……言うしかないわよね…
「あの…ねぇ、二人共少し過去を振り返ってみましょう。どうしてこうなったのか……わかるかもしれないわ」
魔理沙と妖夢はびっくりしている。
ぽかんとした表情で立ち尽くしている。
まず最初に妖夢が答えてくれた。
「霊夢からそんなことを言ってくれるなんて、感激です。」
「そうだな、一旦過去を振り返ったほうがいいな。よく言ったな……」
二人は笑顔で言った。
魔理沙は私の頭をワシャワシャと撫でた。
私は子供ではないんだけれど……
「もう!私は子供ではないんだけれど!」
「あはは、悪い悪い」
妖夢もクスクスと笑っている。こうやって三人で笑ったのはいつぶりだろう。
「じゃあ一旦過去について全て話して、その後どうしてこうなったのかを改めて考えましょう。」
二人共こくりとうなずいてくれた。
数年前、私達の幻想郷は地獄だった。
村は悲鳴がずっと聞こてえてくる。
「なんで!なんでよ!アリス!あなたは、あなたは人を殺すような人じゃないでしょう?!」
急にアリスに魔法が放たれる。
この魔法は……
「大丈夫か?!霊夢」
魔理沙が大急ぎで飛んでくる。
「妖夢の方も亡霊が暴れまわっているらしい。妖夢も幽々子を安全な場所に置いてこちらへ来るらしい。」
…………一部の人以外みんな狂ってしまった。
人里の人を殺し、互いに殺し合う、こんなこと信じられない……
「霊夢!!」
妖夢が走ってくる。
「前までは立派な神社だったのに……どうして…こんなことに」
神社は前みたいに立派ではなくなってしまった。所々に血がついている。
私の目から一筋の涙が流れ落ちる。
私はすぐ涙を拭った。
「そうです!紫さんに助けてもらいましょう。」
「でも紫は力が前より弱まってる。あんなのが力になるか?」
(………でも行って見る価値はありそうだ。)
「……行ってみましょう」
紫のいる場所に来た。
「紫……来たわよ…」
私も精神がすり減っている。流石に人が殺される姿を何回も見るのはきつい。
「あ……霊夢来たのね」
紫が小走りで近づいてくる。
魔理沙と妖夢がペコリと礼をする。こんな状況なのに二人は共礼儀正しい
「あ…お二人共もいらしたのですねどうぞ中に……」
紫は前以上に力が弱まってる……
「紫…少し教えてもらいたいことがあるの。どうして、どうして幻想郷はこんなことになっちゃったの?」
紫はサーッと青ざめた。そしてカタカタと震え始めた。
「あ、アイツのせいです。月の都の……あ」
紫はそこでばたりと倒れてしまった。
私達は紫の容態を確認した。
妖夢はいつも幽々子の病気などを治しているので、医療に詳しい。
「はい…紫さんは大丈夫です。ただの貧血ですね。それにしてもあの怯えよう……」
妖夢は大きなため息をついた。
前はもっと頼りになる子だったけれど……流石にこの荒れようは紫も想定外だったら
しい。
紫は安全な場所で休んでいる。
「月の都が元凶とか言っていた。月の都が関係しているのか?」
「わからないわ、わからないことだらけよ。」
とりあえずまた幻想郷に戻り、正気な人を助けることにした。
「私は紅魔館の方を見てくるわ。二人は妖怪の山を。お願いね」
(紅魔館まであとちょっと……)
私は目の前に見えた光景に絶句した。
「紅魔館が……ない?」
私は理解できなかった。
紅魔館がもとからなかったようにポッカリと消えているのだ。
私は数十秒ぽかんとしていた。
「霊夢!」
魔理沙が飛んでくる。妖夢も一緒だ。
「大変です。霊夢、妖怪の山は、もう………」
どうやら、もう妖怪の山は手遅れらしい
「は?なんだよ……これ」
「紅魔館が……」
流石の二人もこの光景にびっくりしたらしい。
…………私は黙って他の幻想郷に繋がる結界を壊した。
おまけ
みなさんこんにちは!パフェるん♪てす。
霊夢たちの過去はとても悲しいですね……どうやら月の都が関係しているらしいが、どうして結界を壊したのだろう?わからないことだらけですね。
このお話は東方ロストワードの話をもとにしております。
次回もお楽しみに〜!